エレメント不要、独自の水流コントロールにより不純物を除去する産業用フィルター「FILSTAR」がタイに進出して、かれこれ丸5年。当初は一軒一軒ドアを叩いての個別訪問や、商社を経由しての販売を続けてきたが、ここに来て日本でFILSTARを使ったことのある取引先のタイ法人から照会が寄せられるなど新たな展開も見られるようになった。そのうちの一社が、工作機械大手の高松機械工業(タイランド)。マネージングダイレクターの山下英二氏も日本で取扱経験のある一人だった。そこで実現したのが、山下MDとindustria現地法人・後藤謙介社長の本対談だ。
山下氏:日本の本社で営業を担当していた時のことです。お客様から「フィルターの掃除を少なくする良い方法はないか」といった相談が寄せられました。排水から出る泥状の汚れ(スラッジ)が目詰まりを引き起こすというのです。作業が混んでいる時には1日に2回も目詰まりする。それでは仕事になりません。そこで、何か対策はないかと検討を始めたのが導入のきっかけでした。
工作機械を売っただけで後は知らないというわけにはいきません。販売したメーカーとしての責務もあります。そんな時、本社の購買担当者から「こんな便利な製品があるよ」と紹介を受けたのが、FILSTARだったのです。
思わず飛びつきました。水流だけで不純物を除去。しかもエレメントレス。幸い、当社にはこうした新しいものを積極的に取り入れる社風があります。それが優れた機能を持つ製品であれば、工作機械、旋盤など当社製機械の付加価値も高めてくれます。こうして、お客様のニーズにお応えする形でセット販売を行うようになりました。
編集部:高松機械工業とタイでも取引することになった経緯を教えてください。
後藤氏:タイ進出直後は、まず知名度を上げようと、メタレックスなど国際見本市に出展し、当社製品を知ってもらう取り組みから始めました。そうして何回目かの展示会場の場で、高松機械工業様と再会し、改めてFILSTARをご案内することとなりました。
山下氏:インダストリアがタイに進出していたことを知らなかったので、展示会で再会したときは驚きました。その後、日本と同様のセット販売をタイでも行うことを検討しました。私は、日本で何度もFILSTARの使用経験がありますから、効果は十分に分かっています。ただ、タイ人スタッフにも十分に検討してもらう必要があります。そこで打診をしたのが、効果確認のための試用でした。後藤さんは快く引き受けてくださいました。
後藤氏:見本市に出展して感じていたのは、タイ人のお客様の中にも、エレメントレスフィルターに関心を持つ方が多いということでした。FILSTARの販売価格は、他のろ過装置に比べると割高となりますが、ランニングコストや導入後の手間を考えますとリーズナブルです。高松機械工業のタイ人スタッフの方にもFILSTARの有効性を直ぐに実感して頂けました。
今後は、今回のような日本で取引実績のあるお客様の掘り起こしや、現地生産している工作機械メーカーなどにご活用頂きたいと考えています。
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