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【METALEX 2025 出展レポート】自動化 × 省人化を加速する東京精密の最新測定ソリューション
25/12/2025
永田 誠一のアバター画像
永田 誠一Managing Director


弊社アクレーテク(タイランド)は、今年6年ぶりとなるMETALEX 2025に出展し、「測定の自動化・省人化」につながる最新機能を搭載した製品を多数紹介致しました。
いずれの製品も「現場で手間や負担となっている作業」を自動化し、作業者の負荷と測定ミスを同時に減らすことに重点を置いています。さらに、自動化しても精度を損なわない「精度保証」できる点が、東京精密ならではの強みです。

本記事では、測定作業に潜む手作業の負担を徹底的に減らすためのソリューションをご紹介します。


【おすすめ省人化ソリューション一覧】

製品(ソリューション)注目ポイント解決する課題
①PULCOM W10 × FANUC協働ロボット × SURFCOM NEX測定~品質管理までを自動化人手によるワーク搬送を削減。無人での測定管理を実現
②表面粗さ・輪郭形状測定機SURFCOM NEX(DX2/SD2)-T駆動部自動傾斜(X軸)角度調整の手作業ゼロ、複数箇所を自動測定
③表面粗さ測定機  SURFCOM TOUCHシリーズ バーコード操作モード切替や条件設定のミス防止。専門知識不要
④真円度・円筒形状測定機RONDCOM NEX XY軸自動ステージ多点測定の段取り替え不要。省人化・効率化
⑤ SBSオートバランスシステム(TOSEI) スキル不要で再現性のある砥石調整が可能砥石交換時間の短縮。ミクロン単位でのバランス調整を簡単に行う


① PULCOM W10 × FANUC協働ロボット × SURFCOM NEX
作業者が測定器の前に“張り付き”する必要がなくなる!

協働ロボットがワークをピックアップし、SURFCOM NEXに自動でセッティング~測定を行います。インプロセス・ポストプロセス両用指示管制部「PULCOM W10」で測定制御を行い、ワークが所定の品質基準を満たしているかを検査します。
測定~搬送~品質管理までを自動でワンストップで行うデモソリューションです。


② 表面粗さ・輪郭形状測定機 SURFCOM NEX (DX2/SD2)-T
手作業での角度調整不要!ボタン操作で多方面を効率的に測定



SURFCOM NEXの最新モデルは、駆動部自動傾斜(±45°)機能が搭載され、自動化・省人化の需要にさらに対応できるようになりました。検出器が 自動で傾斜(X軸)することで、手作業によるワークピースの角度変更が不要になります。表面粗さ及び角度やR等の形状を同時に複数箇所の全自動連続測定も可能です。駆動部が傾斜した状態でも精度保証をしているのも東京精密の大きな特徴です。作業者負担を削減するだけでなく、測定精度の向上にも貢献します。



▲傾斜状態でも精度を保証



▲CNCプログラムに角度変更を組み込み可能(±45°駆動部自動傾斜)


③ 表面粗さ測定機SURFCOM TOUCHシリーズ「バーコード対応オプション」
専門知識不要!測り間違いゼロを目指す現場に最適



バーコードの読み取りだけで測定解析条件の切替、測定開始・停止、データ出力、ワーク名や測定者名の入力を行える新機能です。条件設定の手入力を不要にし、設定ミスや作業時間を大幅に削減。オペレータの熟練度に依存せずに、誰でも同一条件・手順で測定可能。誰がどのワークを測定したかの記録も残せるため、検査効率のみならず、品質トレーサビリティの向上にも貢献します。


▲作業者が行うのはバーコード読み取りとワーク交換のみ。世界20ヵ国語標準対応。


④ 真円度・円筒形状測定機 RONDCOM NEX「XY軸自動ステージ」
多品種・大ロットのワーク測定の省人化に直結



測定プレートが X・Y方向に自動スライドすることで、段取り替えすることなく複数箇所(ワークピース)を連続測定することができます。これにより、多点測定の省人化や測定時間の短縮を図ります。測定機にXY軸自動ステージを取り付けるだけで、「真円度」「円筒度」などの幾何公差のみにとどまらず、粗さ検出器を装着する事もでき「表面粗さ」「リード・ツイスト」などの複数評価項目が “一度に” 自動取得可能です。
また、各ワークに合わせた治具は、Accretechタイにて設計、製作対応しております。


▲6個のワークピースを連続で測定するデモ



▲XY軸自動ステージは、取り付け・取り外しが容易で、追加導入にも適応


⑤ 研削砥石バランス調整装置 SBSオートバランサシステム



TOSEI SBS Balancerは、研削砥石のバランス調整装置です。研削盤における加工精度や再現性の向上、サイクルタイムの短縮を目的とし、不均衡による振動を検出・補正します。
一般的に砥石交換は約1時間程度要すると言われていますが、SBSバランサーを使うと数分に短縮。ワンタッチ操作で誰でも使え、自動角度計算により高精度研削を実現します。振動や摩耗も監視できることで、品質向上とコスト削減にも貢献します。

今回の展示では、これまで現場で「面倒・負担」とされてきた作業を着実に削減するソリューションを多数ご紹介しました。
作業者に依存していた工程を機械側へ置き換える仕組みが大きく進化しており、作業ミスの減少や測定時間の短縮に直接つながる内容となっています。加えて、自動化しても精度保証が維持できるという東京精密ならではの強みを活かしたソリューションとも言えます。
これからも多岐にわたる機能強化により、測定作業の「自動化」に向けて大きく前進してまいります。



▲METALEX 2025 出展スタッフ一同


ACCRETECH(THAILAND) CO.,LTD.
永田 誠一 Seiichi Nagata
Managing Director


タイで測定工程の自動化ライン構築や省人化ソリューションにご関心をお持ちの方は、下記のお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

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