アジアメンテナンス（AMA）は、タイで機械や設備のメンテナンス・エンジニアリングサービスを提供しています。タイに拠点のない日系の機械・ツールメーカーの現地メンテナンスサポートも行っており、メーカー公認のメンテナンスサービス会社としての機能も持ち合わせております。

本稿では、タイでのアフターメンテナンス・修理と販売をAMAに委託している日系メーカー4社との協業取り組みについてご紹介致します。

工作機械にまつわるツール・周辺機器を中心とした4メーカー

■ 二村機器｜ローリングセンター（回転センター）

1946年創業の老舗精密機械工具メーカー。主に工作機械用の回転センターを主力製品として展開し、「イーグルスター」ブランドで知られ、自動車部品など工業製品の加工現場で広く導入されています。また、標準品だけでなく特注品の製作にも対応し、国内外のユーザーから高い評価を受けています。

回転センターとは？
工作機械でのワーク加工時に、主に長物ワークを支えるための保持工具。旋削加工や研削加工時に、先端部が回転することでワークのセンターを支えて振れや逃げを防ぎ、加工精度の向上に役立ちます。心押しを行う先端が円錐状で円錐角度は60度。シャンクはテーパー形状になっています。

同社との取り組みは設立当初からあり、AMAは二村機器製品の海外における唯一のオフィシャル修理パートナーです。タイでの修理実績やノウハウも多数ございます。

▶ 二村機器・二村忠宏 代表取締役にお聞きした、ローリングセンター（回転センター）をタイでメンテナンスする理由

■ 津田駒工業｜NC円テーブル（ロータリーテーブル）

代表製品のNC円テーブルは日本国内でトップシェアを誇り、独自開発の駆動方式を採用したBallDrive®（ボールドライブ） をはじめとする多様なラインナップが特長です。

■ 関東精機｜液温自動調整機「オイルマチック」

1961年創業の液温（油温）制御技術の専門メーカー。代表製品の「OIL MATIC（オイルマチック）」は、工作機械や産業機械に使用される各種冷却液を “高精度” かつ “高い応答性” で温度制御する専用装置です。機械の熱変位を抑制することで、ワークの高精度加工を実現します。

オイルマチックの他に、“最大マイナス80℃”の冷却が可能な省エネ型超低温自動温度調整機「アイスマチック」や、水または純水を熱媒体に使用する場合の液温自動調整機「ピュアマチック」プラスチック、ゴムの射出成形・プレス成形金型の熱媒体（油･水）の温度を高精度に制御する「モールドマチック」など、用途にあわせた製品ラインアップを展開しています。

■ カトウ工機｜タッピングホルダ・バリ取りホルダ

1918年創業のねじ立て加工やバリ取りの効率化・精度向上を目的とした専用工具メーカー。世界でもユニークな内部構造の「ネジ穴をあける工具（タッパー）」を主力製品としています。日本で初めてタッパーを製造開始したメーカーとして長い歴史を持ち、幅広いユーザーから支持を集めています。

また、バリ取りホルダもラインナップしており、昨今需要が高まっているバリ取りの自動化ソリューションにも対応しています。

メーカーお墨付きのAMAの高品質なエンジニア技術

いずれのメーカーについても、メーカーと同等品質のアフターサービスを提供できることで、タイに拠点がないメーカーの製品も安心してお使いいただけます。

現在は主にタイ国内向けの取り組みですが、将来的にはタイ以外の東南アジア各国へもサービスを拡大していく方針です。

▲METALEX2025に5社共同で出展

▲左から、カトウ工機 加藤社長・関東精機 魵澤社長・二村機器 二村社長・津田駒工業 大河取締役

二村機器株式会社
二村 忠宏　Tadao Futamura
代表取締役

津田駒工業株式会社
大河 哲史　Satoshi Okawa
取締役

関東精機株式会社　
魵澤 剛史　Tsuyoshi Ebisawa
代表取締役社長

カトウ工機株式会社
加藤 祐造　Yuuzo Kato
代表取締役社長

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