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適用が迫る、改RoHS指令とフタル酸エステルについて

24/01/2018
西尾 徹 TORU NISHIO
ゼネラルマネジャー
新たに規制対象が拡大したRoHS指令とは
ヨーロッパでは2006年7月1日から、健康保護、廃電気・電子機器の環境に対し健全な再生・処分に寄与することを目的に、電気・電子機器への特定有害物質の使用を制限する「RoHS指令」が施行。これにより鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、PBB、PBDEの6物質が有害物質として使用が制限されることになりました。
そして2011年には規制対象がすべての電気・電子機器に拡大し、更に新たにフタル酸エステル類(フタル酸ビス、フタル酸ジブチル、フタル酸ブチルベンジル、フタル酸ジイソブチル)の使用制限を追加したRoHS指令の改正が正式に採択され、「改正RoHS指令(通称:RoHS2)」に置き換わることになったのです。 このRoHS2の適用は2019年(一部のカテゴリは2021年)からで、ヨーロッパ圏内への輸出の際は完全に順守することが義務付けられます。タイでも、ヨーロッパ向けの製品を製造する企業(工場)様は多く、適用に向けた体制づくりを進めなくてはなりません。

RoHS2の施行で注目を集めるフタル酸エステルについて
新たに制限されるフタル酸エステルとは、フタル酸とアルコールがエステル結合した化合物の総称で、塩化ビニルなどプラスチック製品をやわらかく、加工しやすくする為の可塑(かそ)剤として幅広く使用されています。しかし近年、発がん性や生殖毒性、内分泌撹乱物質としての作用など、人体に悪影響を及ぼす可能性が指摘され、各国で様々な規制が行われるようになりました。
代表的なフタル酸エステル類であるフタル酸ビス(2-エチルヘキシル)(略号:DEHP)は、フタル酸ジオクチル(略号:DOP)と称されることもあり、フタル酸エステル系可塑剤の全生産量の約6割を占めています。

島津製作所およびBara Scientific社は、現行の規制対象6元素のスクリーニング専用蛍光X線分析装置において、タイでトップシェアを持ち、多くのお客様に導入いただきました。しかしながら、RoHS2で追加されるフタル酸エステル類に関しては元素分析装置である蛍光X線分析装置だけでは残念ながらスクリーニング対応ができません。 島津製作所およびBara Scientific社では、フタル酸エステル類のスクリーニング対応の製品もご用意しております。中でも、樹脂中のフタル酸エステルをスクリーニングするシステム「Py-Screener」は試料調製から分析・データ解析・メンテナンスといった一連の作業をサポート。専用ソフトウェア、専用標準試料やサンプリングツールキットで構成されており、初めての方でも簡単に操作できる環境を提供しております。

Py-Screener詳細情報


RoHS2適用に向けた島津製作所のタイでの取組
島津製作所およびBara Scientific社ではRoHS2の追加規制物質に関してセミナーを行っております。 昨年の8月25日、チョンブリー県にあるタイドイツ職業訓練学校にて、世界的な検査、検証、試験の受託会社であるSGSと共催で開催したセミナーで、RoHS規制の最新動向や分析技術などを紹介し、約120名の関係者にご出席いただきました。 今後もセミナーなどの活動を通じ、RoHS2に関するソリューションを提案していく予定です。





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