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CGS×オークマ×ソディック×コマツ産機によるプレス金型加工向け特別セミナー開催!「Innovation Seminar ~ Discover the Latest in Die Manufacturing~」
06/10/2025
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サムライアジア編集部


プレス金型設計製造用CAD/CAMソフトウェア「EXCESS-HYBRID II」のVer.10が今年2月にリリースされた。 新機能の紹介に加え、機能活用例を紹介する特別セミナーが2025年8月21日ノボテル・バンナーにて開催され、金型設計製造にかかわる企業のゲスト約70名が参加した。

同セミナーは、オークマ・ソディック・コマツ産機の工作機械メーカー3社が協賛し、各メーカー機械の技術展示も行われた。



CGS ASIA│プレス金型設計製造用CAD/CAMシステムEXCESS-HYBRID II Ver.10

EXCESS-HYBRID II Ver.10 の新機能では、作業効率を向上させる新しいファイル管理や設計支援、検証機能を追加し、加工時間の更なる短縮を実現している。さらに、新しい「面取り機能」が搭載されたことにより、球体形状の工具向けの面取り加工が可能となった。

■ File Selector
EXCESS-HYBRID II独自のクイックアクセス登録が可能。ファイル形式別にお気に入り場所としてファイルパスが登録ができ、特定フォルダから、素早くデータの呼び出しが可能となった。

EXCESS-HYBRID II, CGS ASIA


■ Fillet/Chamfer
弦の幅の値を入力し、見た目の幅が一定のフィレットや面取りが作成可能となった。

EXCESS-HYBRID II, CGS ASIA


■ Deburring Curve
球体形状の工具向け面取り用コマンド。切削方向・工具径・面取り量を指定しワイヤボディを生成することで、ツールパスとして利用可能となった。

EXCESS-HYBRID II, CGS ASIA


■ Curvature
凹凸別に曲率や半径をコンター表示が可能。最大値・最小値を抽出できるので、工具径選定にも活用できる。

EXCESS-HYBRID II, CGS ASIA


また、多数ワークの加工にも対応し、ワーク座標を事前に指定可能。わかりやすい操作性で加工ステップを効率的に設定できる。


EXCESS-HYBRID II, CGS ASIA


本ソフトは、ソディックやオークマなど、幅広いメーカーのワイヤーカットやマシニングのポストに対応している。加えて、金型設計を加速させる「3D CAD Option」 も紹介された。


SODICK│世界初の自動ワイヤ回転機構「iGroove+」

ソディックは、リニアモーターやK-SMC(放電制御・軸制御)といったコア技術を自社開発し、高精度で安定性の高いワイヤ放電加工機(EDM)を提供している。
「iGroove+ Edition」は、仕上げ加工時にワイヤを自動回転させることで摩耗を抑制し、常に無消耗のワイヤ面で仕上げ加工することができる、世界初の技術だ。

iGroove+ Edition(ワイヤ放電加工機)の特長
・生産コスト削減:ワイヤ回転機構「i-groove」により、仕上げ加工の際に常に“無消耗のワイヤ面”を使用でき、ワイヤ消費を削減。さらに、省エネポンプを標準搭載し、消費電力を低減。
・上から下まで均一な加工面:特に厚板加工で発生しやすい縞模様や不均一を抑制し、表面品質を向上。後工程での手仕上げを削減。
・安定性と加工精度:デジタルHF制御による放電制御により、水質やワーク厚の変化があっても安定した加工状態を維持し、常に均一な仕上がりを実現。


iGroove, Sodick (Thailand)
▲ SODICKのiGroove+

どのような用途に適しているか?
金型や高精度部品、厚板ワーク、ワーク全高にわたり均一な表面仕上げが求められる加工に最適。例)モーターコア金型や電子部品など


OKUMA Techno│省エネ・環境対応ソリューション

オークマ・テクノ(タイ)は、環境負荷低減をテーマに「Thermo-Friendly Concept」「Servo Navi」「Hyper-Surface」などの技術を紹介した。

Thermo-Friendly Conceptとは?
Thermo-Friendly Concept(サーモフレンドリーコンセプト)は、工作機械の設計とCNC制御システムを融合させた熱変位制御技術である。これにより、温度変化の大きい環境下でも、高精度かつ安定した加工を実現する。

Thermo-Friendly Conceptの特長
作業負担とコスト削減
機械を稼働させる際にウォームアップや適切な温度までの待機を必要とせず、さらに手動での補正・調整も不要。長時間の生産サイクルにおいても、寸法精度の高い安定した切削加工と均一な表面仕上げを維持できる。

Servo Naviとは?
工作機械の各軸のメカニカルシステムの動作を自動調整するインテリジェント技術。ワークや治具の重量を自動的に補正し、生産速度の向上と加工精度の改善を実現する。特に重量物ワークの加工に最適。


Servo Navi, OKUMA Techno ▲ サーボナビの使用例

Servo Naviの特長
・Work Weight Auto Setting: ワークや治具の重量を推定し、サーボ値と加速度を自動最適化。精度を維持しつつ作業時間を短縮する。
・Reversal Spike Auto Adjustment: 摩耗による反転時のスパイクを補正し、加工品質と安定性を確保。
・Vibration Auto Adjustment: 振動や異音発生時にサーボ制御を自動調整し、騒音低減と機械寿命延長を実現。

Hyper-Surfaceとは?
CNCに搭載された制御機能で、CAMデータに含まれる不規則なツールパスや送り速度の変動を検出し、オークマのCNCで自動補正を行う。CAMコードを修正せずに滑らかな仕上げ面を実現できる。
この機能により、研磨作業を大幅に削減でき、時間と労力を削減。特に金型・航空宇宙部品・自由曲面など高品質加工が求められる部品に最適なソリューションだ。


Hyper-Surface, OKUMA Techno
▲ Hyper-Surfaceの使用例

Hyper-Surfaceが解決できる問題

BeforeAfter
動きが不安定なため、傷や凹凸が生じる位置と速度の値を適切に調整する
表面は手作業で磨かなければならず、時間と労力がかかる研削動作を弱めるか調整する
複雑な曲線や直線を描くのは困難送り速度を一定に調整し、刃先の不均一性とカッターパス間の隙間を減らす

KOMATSU│サーボプレス & 遠隔監視システム「KOMTRAX」

コマツ産機は、スタンピングプレス機やファブリケーティングマシンのメーカーである。タイでは Komatsu Industries (Thailand) Co., Ltd. が販売およびアフターサービスを担っており、各種部品を常備在庫として提供している。
また、新規機械を常時展示するショールームを備え、納期短縮を実現している。ショールームでは機械の操作トレーニング、金型トライ、メンテナンス講習も実施している。
今回のセミナーでは、サーボプレスとKOMTRAX が紹介された。

KOMATSUのサーボプレスが支持されている理由とは?
コマツのサーボプレスは、従来のフライホイール+クラッチブレーキや油圧方式に代わり、サーボモーターを駆動源とするプレス機で、高精度な動作制御が可能となっている。
高強度素材に対応し、スライド動作を自在に制御できる。これにより、高精度加工ニーズに応えるとともに、生産効率を高める機能を備え、多用途性により新たな要求にも柔軟に対応する次世代機である。


KOMATSU, Servo Press
▲ サーボプレスのフリーモーション動作特性

KOMATSUサーボプレスの特長
コマツのサーボプレスの特長のひとつが 「リニアスケール」 機能である。
このリニアスケールを活用することで、製造精度のさらなる向上が可能となり、不良品の削減や生産効率の改善など、多くのメリットをお客様にもたらしている。


KOMATSU, Servo Press ▲ コマツ製リニアスケールの特長を活かした生産支援機能の一例

KOMTRAXシステムとは?
KOMTRAXは、コマツが独自に開発した遠隔監視システムだ。同システムを搭載した機械では、インターネットを介して稼働状況や各種データをいつでもどこでも確認することが可能。通信機能は機械本体に標準装備されており、導入や通信サービスに追加費用はかからない。

KOMTRAXの主な特長
1. 生産ボード表示:全機械の稼働状況を1画面で確認。
2. 稼働監視:5色表示とグラフで日別生産数を把握。
3. メンテナンス管理:稼働時間を基に保守時期を予測し、故障を防止。
4. 警報/エラー:過去のアラーム履歴を分析し、遠隔で予防対応。


KOMTRAX, KOMATSU

▲ KOMTRAX通知ボード

KOMTRAXは、工場内の工作機械管理を支援するIoTシステムだ。ユーザーはこれを“カイゼン”ツールとして活用し、生産性の改善や効率向上を実現できる。すなわち、データ分析・トラブル予防・遠隔監視を通じた、次世代のものづくりを支えるシステムと言える。


EXCESS-HYBRID IIで高精度・高品質・高速な未来の製造業へ

「EXCESS-HYBRID IIはCADCAM製品として多くの企業様のもとで活用されています。製造業における、高精度・高品質・高速化、そしてコスト削減の需要に応えるべく、国際規格に基づく世界水準の品質に努めています。
ユーザーの声を反映し続けることで、“オプション”ではなく業界の新たな標準となることを目指しています」(CGS ASIA チャワリット氏)


CGS ASIA

▲ セミナー参加者一同

タイでCAD/CAMソフトウェア(EXCESS-HYBRID II など)をお求めの方は、下記フォームよりお問い合わせください。

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