チュラポーン王女大学宇宙工学研究チーム×シティプラタイランド

宇宙産業において、すべての部品に高精度・軽量性・極限環境への耐久性が求められる。材料選定や製造プロセスは単なるコストの問題ではなく、プロジェクト成功を左右する重要な要素である。
産業界と継続的に連携してきたチュラポーン王女大学のシリワンナワット医学研究所に所属する
宇宙工学にまつわる研究を行っているチームは、彼らの製作している装置の部品にシティプラタイランドが手掛ける樹脂切削部品を採用している。
本記事では、研究機関と製造業者が共同で製品開発を行うことの価値を、宇宙産業の技術的発展に貢献する取り組みとして、実際のユーザー視点から紹介していく。
宇宙研究プロジェクトの始まり
今から約4〜5年前、NASA主催の「Deep Space Food Challenge」への応募を目的に、「KEETA」と名付けられた研究チームが結成された。本プロジェクトは、長期宇宙ミッションに適した食品製造に向け、新たな概念や技術の創出を目的とし、最小限の資源で稼働する食品生産システムの開発に注力した。
KEETAチームはPhase 2に選出され、タイの天然資源や素材を活用した点が高く評価された。
プロジェクト終了後、エンジニアリングおよびシステム分野に強みを持つシリワンナワット医学研究所は、本研究が将来的に発展する可能性を見据えて研究の継続を決定し、現在も研究が続けられている。
NASAの要件と樹脂切削部品メーカー選定における課題
宇宙に打ち上げる装置の部品には厳格な品質基準が多数あるだけでなく、それらが厳格な試験に耐え、規格を満たし、かつ失敗が許されない環境において実運用できることが重要だ。
NASAは、宇宙へ搭載可能な樹脂部品に対して、以下のような要件を定めている。

「現在タイで、高品質な樹脂切削部品を受託製造できる工場は限られています。シティプラタイランドとは、以前『チャンドラ・パール』というプラスチック製パールの開発プロジェクトで協業した実績がありました。その際、非常に透明度の高い樹脂加工を実現していただき、チーム全員が品質と技術力を高く評価していたので、今回のプロジェクトでも継続してお願いすることにしました。


