コスモウェーブCOSMOWAVE TECHNOLOGY CO., LTD.は、2024年11月に新オフィスへの移転を完了し、これを機にリークテスト分野における事業機能のさらなる強化を図っています。
移転先はスワンナプーム空港から車で15分という好立地で、自社ビルとして新たに建設致しました。ISO17025に準拠した設備環境を整備しています。
【新オフィスの主な設備】
・製作ルーム
・メンテナンスルーム
・品質管理ルーム
・専用のテスト(試験)ルーム
・在庫倉庫
・オフィスエリア
これらのスペースが一体となった機能的なラボ構成が特徴です。
加えて、コアテック社製のサーボプレスおよびナットランナーの販売拡充にも着手しています。
新オフィスではそれらの機器の展示・調整・メンテナンスを行う専用スペースを確保し、導入後のサポート体制も国内で完結できるようになりました。
新オフィスの稼働により、タイ国内での現地生産能力が拡大し、アジア圏を中心としたグローバルハブ拠点としての供給体制が実現しました。 たとえば、インド市場向けのエアリークテスター生産は従来の2倍に増加し、納期短縮と柔軟な対応が可能となっています。生産拠点の分散化により、BCP(事業継続計画)の観点からもリスクヘッジが図られています。インドをはじめとしたアジア市場での需要拡大を見据えた強固な供給体制の構築が叶っています。
リークテストの受託試験も本移転により体制を刷新。専用テストルームを備えたことで、事前評価や導入前テストなどの受託検査業務のキャパシティが大幅に向上しました。従来は一部対応に限られていた試験も、今では複数種類のアプリケーションに対応可能です。お客様から寄せられる「どのような試験方法が適切か分からない」といったご相談にも、具体的な試験データとレポートを基に提案できる体制を整え、装置導入前の工程検討から品質保証まで漏れ検査に関してワンストップで支援できるようになりました。
人材面においても、新オフィス移転は大きな転機となっています。
質の高い職場環境、通勤の利便性、広々とした作業スペースにより、優秀な人材が集まりやすい環境が整いました。現在は6名のタイ人エンジニア、4名の製造技術スタッフ、10名のサービスエンジニアが在籍しており、若い世代のエンジニア育成にも力を入れております。漏れ検査の領域は専門知識と経験が必要ですので、確かな技術を習得させ、お客様へから信頼頂けるスタッフ育成を続けていきます。
COSMOWAVE TECHNOLOGYは、日本本社のコスモ計器の技術力をベースに、リークテスト分野で東南アジア圏トップシェアを誇ります。自動車、医療、農業、電子機器といった幅広い業界に対して、安定した製品供給とタイムリーなサポートを提供しており、その実績は日本企業のみならず、台湾やアメリカ、ヨーロッパ企業にも広がっています。
今回の新オフィス移転は、単なる施設の刷新にとどまらず、アジア市場全体への供給拠点強化、技術検証体制の整備、人材育成の加速といった複合的な進化をもたらすものであり、COSMOWAVE TECHNOLOGYの新たなステージの幕開けとなりました。