エンシュウベトナムは、2011年に設立されたエンシュウグループのベトナム法人です。
当社は、ベトナム・バクニン省のVSIP工業団地に位置し、現在は約180名のスタッフが在籍しています。主に、二輪車向けピストンおよびボディシリンダといった精密部品の量産加工を手がけており、2024年にはピストンの累計出荷数1,200万台、ボディシリンダは500万台を突破しました。
当社の最大の特徴は、アルミ素材の切断や溶解から加工、検査を経て完成するまでの「一貫生産体制」と「高精度な加工技術」です。ピストンはアルミバー材の切断から、ボディシリンダはアルミインゴットの溶解からスタートし、ダイキャスト鋳造~熱処理~精密加工~表面処理~検査までを自社工場内で完結できる体制を整えています。
使用している加工設備には、当社グループで開発・製造したマシニングセンタやピストン専用加工機も含まれており、エンシュウとしてのモノづくり力が随所に活かされています。
当社は、日系二輪車メーカー向けの部品加工が主となっており、エンシュウベトナムで生産された部品が使われた二輪車は、ベトナムをはじめ、日本、ヨーロッパ、北米など世界中で販売されています。
月約2,000台以上のロットであれば、生産効率と品質の両立が可能です。量産における安定供給と精度管理には自信があります。
また、当社には長年にわたり培ってきたアルミや鋳物加工のノウハウが蓄積されています。
日本本社およびグループ各拠点との連携を活かし、図面をいただければスピーディかつ高精度な加工提案が可能です。近年では、東南アジア市場においても製品の精度要求が高まっており、エンシュウベトナムはそのニーズに応えられる技術力と品質保証体制を備えています。
現場力の強化にも力を入れており、保全スタッフはタイでの実地研修を受け、ベトナム現地での設備メンテナンスやアフターサービスにも対応しています。生産ラインの安定運用に貢献し、お客様の信頼に応える体制づくりを進めています。
今後は、当社の技術と設備を活かし、バイク部品に限らずアルミを中心とした精密部品の量産加工案件にも対応していきたいと考えています。高品質・高精度が求められる部品の量産先をお探しの企業様は、ぜひ一度、エンシュウベトナムへご相談ください。