Thai Meiji Pharmaceutical Co., Ltd.(以下、タイ・メイジ)は、1979年に設立された医薬品メーカーだ。
バンコクのラートクラバン工業団地に工場を保有し、医療用医薬品・OTC医薬品・動物用医薬品等の製造と販売を行っている。
本稿では、タイ・メイジにおける浜正タイランドが手掛けた太陽光発電システムの導入事例について紹介する。
同社の工場における製造管理及び品質管理システムは医薬品の製造管理・品質管理基準(GMP)・医薬品査察協定および医薬品査察共同スキーム(PIC/S)に準拠しており、タイと日本の医薬品当局の承認を受けた高品質の医薬品を製造している。
また日本で開発された菌株からの発酵工程により医薬品製造を行っており、最新技術を取り入れた製造ラインと医薬品専門人材を多数抱えるアジアを代表する医薬品メーカーだ。
タイ・メイジは「事故ゼロ」「規制違反ゼロ」「ESG・安全活動推進」の 3つの分野に重点を置いている。「未来へ」のコンセプトのもと、ESGやSDGsの活動を通じた環境の持続可能性を推進する業務運営を目指している。
タイ・メイジの環境目標
・2026年までに二酸化炭素排出量を35%、2030年までに50%削減。※2019年比
・再生可能エネルギーの使用比率を2026年までに40%、2030年までに50%に増加。
・2026 年までに全ての機器をノンフロンに変更。
・2025年までにISO14001環境マネジメント規格認証を取得。
上記の目標を達成する上で、太陽光発電システムは重要な施策だ。同社では、2023年に大規模な太陽光発電システムを工場に設置した。
本プロジェクトにおいて、タイ・メイジが浜正タイランドの導入プランを採用した理由は以下の通りだ。
✓ Tier 1メーカーによる環境に優しいソーラーパネルを採用しており、品質において信頼を構築している。
✓ 設置プロジェクト管理の経験が豊富で、プロジェクト管理品質が高く、安心して任せられる
✓ 実用的な太陽光発電システムの設計ができる
✓ 設置における安全面の業務管理ができる
✓ 工場の屋根に構造物の追加が不要なプランであった
✓ BOIの申請を完了まで一貫してサポートしてもらえる
結果的に発電設備容量877.92kWの大規模な太陽光発電池システムを導入。この取り組みは、クリーンエネルギーと持続可能な開発に向けた重要な一歩となった。
タイ・メイジにとって、同プロジェクトによるメリットは多数あった。第一に、CO2の排出が大幅に削減されることである。ソーラーシステムは環境に優しく発電することができるため、環境保護の観点で、長期的なプラス効果をもたらす。
第二に、コストの削減だ。長期間にわたって電気代が削減できる且つ、数年以内に投資費用も回収できると見込まれている。
さらに、クリーンエネルギーへの投資という観点から社会的責任や環境への取り組みを示すことで、企業イメージにもプラスの効果となる。
浜正タイランドのエンジニアチームは、設置プロセス全体を通じて安全面に配慮しており、顧客の厳しい安全基準に従って慎重に設営を進められたため、全ての工程において信頼と安心があったという。
また、政府機関との連携においても充実したサポートを提供し、プロジェクト進捗および計画の効率的な実行につながったとタイ明治は評価している。
太陽光発電システムの導入は、企業としての環境責任を示すだけでなく、持続可能な未来の構築に貢献するための重要な一歩となるのだ。
取材協力: Thai Meiji Pharmaceutical Co., Ltd. (タイ・メイジ・ファーマシューティカル)