2024年12月、浜正タイランドと中華系ゼネコン会社のTSG (CHXH) CONSTRUCTION CO.,LTD.（以下、TSG）は、東南アジア市場におけるパートナーシップ契約を締結した。
異業種ながらも、製造業という共通のクライアントを持つ両社がタッグを組むことで、「建築×設備」両面からの包括的なソリューション提供が可能となる。次世代工場の在り方を塗り替える、“化学反応”のような協業に注目が集まっている。

建設から設備設計までを1チームでトータルサポート

今回の連携により、TSGが得意とする製造業向け工場建設に、浜正タイランドが持つFA（Factory Automation）・省エネ・IoT技術を掛け合わせることで、建設初期段階から「生産を意識した工場設計」が実現可能となる。
これまで建設と設備導入は別々に進行するケースが多く、顧客側での調整に時間とコストがかかっていた。今回の協業では、建築と生産設備を“導入検討から施工完了まで”一体で提案できるため、企業側の負担軽減と最適化されたスマートファクトリー構築が可能となる。
「建てる×動かす」をハイブリッドに融合させた、次世代型工場ソリューションがここに誕生した。

現場目線で進化を続ける、自動化提案に強みを持つ機械系専門商社【浜正タイランド】

1996年にタイ進出した浜正タイランドは、産業用設備機器や伝導機器の販売を軸に、FAシステム、自動倉庫、AGV（無人搬送車）といった自動化提案、空調や照明の省エネ対策に至るまで、ものづくりの現場を支える機械商社だ。
化学薬品や半導体などの高精度領域にも対応可能な設備ノウハウを持ち、現場に根ざした改善提案力が強み。特に近年では、スマートファクトリー化に向けたIoT連携など、顧客の「未来の生産」を視野に入れた提案力を発揮している。

コストと品質を両立する中華系ゼネコン【TSG】

TSG (CHXH) CONSTRUCTION CO.,LTD.の親会社は、中国に本社を構えるグローバルゼネコである旭天建設だ。中国国内の蘇州・常州・上海・泰州・広州の5拠点に加え、タイ・インドネシア・日本・インドにも海外展開している。

特筆すべきは、その建設実績の90%以上が日系・欧米系企業という点だ。上海ディズニーランドや島津製作所、森田新能源、ASD（旧日立化成）などの大型案件を数多く手がけている。
旭天建設の代表である湯董事長兼総経理は、日系ゼネコン「熊谷組」の出身であり、日本企業同等の品質・安全管理を担保しながらも中華系企業ならではのコストパフォーマンスを実現している。

2024年12月にはTSGタイ法人を設立し、東南アジア市場のさらなる拡大を目指している。

【旭天建設の施工実績 一例】

▲上海ディズニーランド

▲ASD（旧日立化成）（半導体メーカー工場）

▲森田新能源（化学薬品工場）

▲島津製作所 蘇州工場

共創で切り拓く、東南アジアの製造業の未来

製造業のスマート化・自動化が加速する中で、単なる建物ではなく、「生産機能を内包した工場」へのニーズは着実に高まっている。 浜正タイランドの次世代FA技術と、TSGの費用対効果に優れた高品質な建設技術。業種の枠を超えたこのシナジーが、東南アジアの製造業に新しい選択肢をもたらすだろう。

▲左から、TSG葉氏、張氏、浜正タイランド羽柴氏

▲TSG親会社の旭天建設代表 湯氏

Jiangsu Xuhua Holding Group Co., Ltd. / Chairman＆General Manager
Jiangsu Xutian Construction-Engineering Co,Ltd. / Chairman＆General Manager
Senior Engineer
湯 俊峰（Jeff）

TSG (CHXH) CONSTRUCTION CO.,LTD.
張 鵬（Zhang Peng）
General Manager / Dipl.-Ing. Senior Engineer

葉 青（Ye Qing）
Deputy General manager

HAMASHO CORPORATION (THAILAND) LTD.
羽柴 和也　Kazuya Hashiba
Managing Director

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