製品や部品の仮留め・出荷作業時など、幅広い業界で使われている工業用テープ。テープの切断から貼り付けまで全て人手で行った場合、実は多くの作業時間や資材ロスが発生していることはご存じだろうか。
今回は、テープ・ラベルディスペンサーの導入で作業効率改善に成功した在タイ日系EMS工場での事例をご紹介する。
同工場では、5年ほど前から多数のヤエス軽工業のテープディスペンサーを導入。主にテープディスペンサー2種類(「ZCUT-9GR」「ZCUT-10」)とラベルディスペンサーを作業内容にあわせて使いわけている。
■ 先端折り曲げ機能付きテープディスペンサー「ZCUT-10」
テープの先端を自動で折り曲げる機能が付いたテープディスペンサー。
製品の仮留め工程に導入している。以前はテープの先端を人手で曲げていたことで、テープ切断や曲げに失敗した場合の資材ロスや、作業の煩雑化が課題だった。
自動で先端が折り曲げられるだけでなく、順送りカット機能でテープのカットサイクルも設定できるため、貼り忘れなどの作業ミス削減にもつながっている。
■ ラベルディスペンサー「LDX-60/120」
省スペース&省エネ設計かつ、はき出したラベルの枚数をカウントでき、ラベル送り速度も6段階で変速設定が可能。ラベル台紙を自動で巻き取り、取り換えも簡単にできる。
シート状のラベルを人手で台紙からはがし、製品に貼り付ける作業では必ず両手が必要になるが、ラベルディスペンサーを使えば片手で作業が行える。小さな作業ではあるが、この時短の積み重ねが大きな生産効率の向上につながっているという。
また、同工場ではディスペンサーの導入により、ラベルをシート状からロール状にかえたことでラベル単価も下がり、結果的にコスト削減になっている。
同工場では、テープ・ラベルディスペンサーの導入により、以下のような改善に成功した。
タイハイベックスは、ヤエス軽工業のテープディスペンサー・ラベルディスペンサーのアフターサービスも充実している。消耗品や交換部品の在庫も豊富で、修理や定期クリーニング、メンテナンスなどにも迅速に対応している。
また、カタログ製品の販売だけでなく、ユーザーの使用するテープやラベルの材質や特性にあわせたカスタマイズも可能だ。テープ材質や用途、現場課題を丁寧にヒアリングし、お客様に最適なディスペンサーの提案が行えるのもタイハイベックスの強みだ。