


タイでは設備導入を検討する際、価格を重視する傾向にあります。
低価格であっても必要最低限の性能と生産性を備え、故障や不具合が少なければ、それを使い続けるケースも多いでしょう。しかし、超音波洗浄機の場合は、大きな差が生まれます。
既存の超音波洗浄機を入れ替えたことで、電気代の大幅削減と作業効率向上に成功したサンチリン工業(タイランド)の導入事例を紹介します。
サンチリン工業(タイランド)(以下、サンチリン)は、主に自動車用エアコンパイプやオイルクーラー用配管、パワーステアリング部品等をアジア諸国向けに製造。特に、パイプの曲げ加工の高い技術には定評があります。
金属同士の溶接の際、一般にフラックスと呼ばれる溶剤を使用します。しかし、その残渣(ざんさ)は母材を腐食する原因となるため、接合後に除去する必要があります。同社は、以前はローカル製の超音波洗浄機を数十台使用してフラックス残渣を除去をしていましたが、耐久性に多少の不満があることを除けば、特に大きな問題はなかったといいます。
そんな状況を知った本多電子(バンコク駐在員事務所)の市原は、サンチリンが今まで気づいていなかった問題点を指摘し、高効率・低価格タイプの超音波洗浄機『WSCシリーズ』への差し替えを提案しました。
「提案に際して重視したのは、性能とコストパフォーマンス」と市原が言うように、『WSCシリーズ』は日本製で優れた機能を持ちながら、価格が手頃です。 FM(周波数変調)とAM(出力変調)の出力変化による、高い洗浄能力が特長です。
もうひとつの特長が、低い消費電力。
例えば、ランニングコストを他社製品と比較した場合、1台当たりの電気代が大幅に節約できます。さらに、振動子の耐久性が長いことから、交換頻度も少ないのです。年間で約1万7,000バーツのコスト削減が見込めます。
サンチリンの場合は、現在まで27台導入しており、1年で約46万バーツ節約できる計算になります。
・高い洗浄力•••小型ながら高周波出力が同社の従来モデルと同等
・ 消費電力の低減•••同社従来モデルの約3分の1
・優れた耐久性•••長時間の使用でも変わらぬ洗浄力
・純日本製•••高品質、高寿命
超音波洗浄機の入れ替え後の変化を製造マネージャーの岡本氏に伺うと、「導入後は、作業現場から超音波洗浄に関するクレームが一切上がってこなくなった」とのことです。そして「これはWSCの性能が良いという証拠でもある」と評価をいただきました。
国光社長は「導入後は、消費電力において期待どおりの効果が得られ、助かっています」と話されました。
現在、サンチリン工業(タイランド)は本多電子製の超音波洗浄機を利用した、“バリ取り”への応用の可能性を検討しています。
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