製造現場で日々使用されるエアブローは、工場内でも特にエアー消費量が多い工程のひとつです。
その“当たり前”を見直す新提案として、空圧機器の総合メーカーCKDより「パルスブローバルブBNPシリーズ」がリリースされました。
今回は、同製品の特長についてご紹介します。
CKD初のパルスブロー製品は、最大75%のエアー削減と優れた操作性が特長。ガンタイプと据え付け型の2種類をラインアップし、用途に応じた選択が可能です。
競合他社製品より価格を抑えながら、年間約15,000THB(約7万円)のエアーコスト削減を実現しています。低圧(0.25MPa〜)での省エネ運用に対応し、エアーホースとつなぐだけの電源不要・メンテナンスフリー設計。さらに、信頼性の高い長寿命電磁弁4Gシリーズの主弁部を採用し、長時間エアーを使用する現場でも安定した稼働を支えます。
パルスブロー導入による効果(連続ブローとの比較)
項目 | 連続ブロー | パルスブロー |
製品1台あたりの空気消費量 (圧力:0.5MPa・周波数:10Hz・ノズル孔径:φ2.5) | 243 L/min | 61 L/min |
年間空気消費量 (年間稼働日:250日・稼働時間:8時間 /日) | 29,160 m³ | 7,320 m³ 75%削減 |
年間CO₂排出量 | 1.75 t-CO₂ | 0.44 t-CO₂ |
年間電力量 | 4,053 kWh | 1,017 kWh |
年間電気料金 | 19,425THB (¥89,166) | 4,874THB (¥22,374) |
※ 試算条件(参考)
圧縮空気1m3あたりのCO2排出量:60g
導入時電気料金:22円/kWh
1台パルスブローに置換すると年間で…
【主な特長】
・ガンタイプで狙いやすい噴射
ピンポイントでワークにエアを吹きかけられ、手持ち作業に最適
・周波数調整つまみを搭載
・ニードル保護カバー付き
【主な用途例】
小型部品の汚れ除去
【主な特長】
・自動運転に最適
コンベヤラインなどへの据え付けに対応。無人での連続運転が可能
・高稼働設備で高いコストメリット
稼働率の高いラインでは、ガンタイプ以上にエアー削減効果を発揮
・周波数調整が簡単
・取付方向を選ばない設計
任意の方向で取り付け可能。柔軟なレイアウトに対応
・薄形・コンパクト設計
狭いスペースにも設置可能な17mmの省スペース設計
・ワンタッチ継手を標準装備
【主な用途例】
コンベア上のワークの汚れ除去
パーツフィーダ内の部品をアシスト
BNPパルスブローバルブは、競合他社製品と比較して、価格面・エアー削減性能の両面で優れた競争力を備えています。特に、最大75%という高い削減率を実現しており、エアーホースとつなぐだけで導入直後からランニングコストの大幅な削減が期待できます。
操作性においても、「つまみ式の周波数調整」と「保護カバー」という実用的な設計により、操作性・耐久性の両立も実現。誤操作や破損のリスクを低減し、高い耐久性と信頼性を確保しています。
現在、HRではタイ国内向けに、ガンタイプのBNPパルスブローバルブのデモ機貸出サービスを実施しています。実際の現場で使用感や効果をご確認いただけるため、導入前に安心してご検討いただけます。