エレメントを必要とせず、、遠心力により不純物を含有する液体を分離し、汚泥やスラッジをろ過する産業用ろ過装置「FILSTAR」。品質向上と環境マネジメントの両立を目的に、日本のindustria社が開発。タイでも多くの企業がその驚くべき高性能ぶりに、目を見張るまでとなっている。とはいえ、初期投資は必ずしもリーズナブルとは言いにくく、ともすれば敬遠されがちなのも実情である。こうした中、エンジニアの立場から地道に検証データを作成し、顧客に提示し続けているスタッフがいる。入社1年目のエンジニアTakさん。どのような取り組みをしているのか、彼女に聞いた。
Tak:私の仕事の中心は、「FILSTAR」の導入にあたってお客様が十分に判断できるよう、試験結果をレポートとしてまとめることです。ただデータを作成するだけではありません。FILSTARを選んだ場合とそうでない場合。トータルとしてのコスト削減になることはもちろんですが、それがどの程度、地球環境に悪影響を与えずに済むかについても、できるだけ細かく、例えば一日や一時間単位で分析し、グラフや表に分かりやすくまとめ、提示するように心がけています。
そうしているのは、この時代、かつてあったように、自分だけ儲かればよいという企業論理はもはや通じなくなっていると思うからです。地球に生きる一人の人間、一つの会社として、この青い惑星から何らかの恩恵を受けている私たちには、環境に配慮した良い製品を製造していく責務があります。国際標準化機構(ISO=International Organization for Standardization)が定める国際規格に近年、環境マネジメントシステム(ISO 14001)が置かれたことからもそれは分かります。「環境」への取り組みは、企業活動にとって欠かすことのできない重要なテーマとなっているのです。
不純物の除去・ろ過の面で、FILSTARはとても優れた製品です。汚れた液体から不純物だけを除去。pH(水素イオン指数)を調整すれば、再生水として利用することも可能です。また、、FILSTAR内部にはフィルターがないため、消耗品の交換も不要です。中長期的に見ても、工場内の環境問題を一気に解決できる優れモノということができるでしょう。
Tak:多くの場合、顧客先には営業担当者と出かけ、まずは工場内のサンプル排水の提供を受けます。それを検体としてFILSTARを使った場合とそうでない場合とで分析し、そのデータを先方に提示します。ここで注意することは、決して目先の利益に捕らわれてはいけないこと。お客様の目線に立ってあくまでも客観的に、お客様自身が判断できるよう科学的な立場にのみに立つよう心がけています。FILSTARにはそれだけのものがあると思っています。
私がここまで環境問題に関心を持つのは、ナレースワン大学大学院で水処理の環境技術を研究したことと無関係ではありません。修士論文は2011年にタイ中部を襲った未曾有の大洪水について。自身が汚水を処理し、汚れが付着しにくいブロックを開発しました。当時、水に浸かった工業団地などでは操業の停止もさることながら、汚れた水によって生産ラインや工場そのものが使い物にならなくなりました。排出された産業廃棄物は驚くべき量に達しました。そうなる前の予防策として、セルフクリーニングするブロックを考案しようと取り組んだのです。
大学院で学んだ知識が仕事に活かすことのできる幸運に感謝しています。気軽にフレンドリーに会話のできる上司やスタッフに囲まれて、楽しく仕事に取り組んでいます。タイの製造各社、企業活動に少しでも貢献できるのであれば、こんなに嬉しいことはありません。そして、もう一つ。FILSTARとそれを世に発表したindustria社との出会いに幸運を感じて止みません。
■高性能濾過装置FILSTARに関しては、以下までお問い合わせください。
担当:後藤
Mobile:+66(0)98-847-3256
Email:goto@industria.co.th
Line ID : 0806565220
Office
Tel: +66(0)2-171-7680
後藤 Goto
Mobile: +66(0)98-847-3256
Email: goto@industria.co.th