コンサルタントが教えるタイビジネスのコツ vol.09

21/08/2020
㈱日本能率協会 コンサルティング 角田 賢司

自動化・機械化により、物流拠点の能力を飛躍的に高める(後編)

本号では前回に続き、某タイ企業(以降X社とする)における倉庫の出荷能力を向上させるための改革実践内容について、お話ししたいと思います。


生産性UPの突破口は一貫した「パレット」の導入

各種現状を把握することで得られた結果として、保管方法やピッキング方法、積み込み(ローディング)方法等、それぞれに改善を進めつつ、製品を一貫して「パレットの荷姿で取り扱いできるようにすること」が、能力向上や省人化に重要な施策だった。パレットに積載することで荷姿が安定、ロケーション管理も行ないやすくなり、運搬もフォークリフトでできるようになる。


製品単位から「パレット単位」へ管理変更し「パレタイザー*」を導入

当然、パレットに積載するという工程は増えるが、積載能力の高いパレタイザーを導入することで、実現可能になる。「製品袋単位」の管理から「パレット単位」の管理に変更し、かつ省人化を実現するために重要な施策が、「パレタイザー導入」だったのである。


機械導入前の診断で、改革コンセプトを明確に

以前よりX社では、パレタイザー導入を検討していたが、現状の把握と診断をしたことで、物流能力向上における位置づけが明確になり、高額な設備投資に踏み出せたといえる。また、積み込み方法についても、パレット単位での仮置場を設置し、可動式コンベアを活用してトラックに積み込めるスペースをいくつか設け、「積み込み作業人員の省人化」も実現している。


経済効果と環境配慮を同時に実現する

物流拠点の出荷能力を向上させるためには、全体のプロセスを対象とし、プロセス間の関連も考慮して改革を実践する必要がある。具体的には「直接作業」だけではなく、スタッフの業務も含めた「プロセス全体」を再設計し、必要な設備投資も加味して改革を実践していくのである。本改革で能力向上や省人化の効果に加え、トラック運搬の削減など、「環境へも配慮」した倉庫に近づいたといえるだろう。



※JMACでは、様々なモデルやフレームワークを使い、異文化ギャップの問題を解決します。


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