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コンサルタントが教えるタイビジネスのコツ vol.11

25/08/2020
㈱日本能率協会 コンサルティング 勝田 博明

生産管理こそ、工場長の本来の役割

今回は、前号の諸問題に対峙し、お客様の要望を実現するための「生産管理の位置付け」について、
お話ししたいと思います。

生産管理は工場長の役割

 生産管理は、お客様の要求を受けて、営業、設計、資材手配、製造、出荷、売上・代金回収までを一連とした業務の流れを、日程・時間軸を基軸に計画し、統制するものである。このような生産に関係する各機能を統率するのは、工場長の役割である。

 むろん、1人ですべてできるわけではない。生産管理の計画・統制の各機能を、各機能組織のそれぞれの管理レベルに応じて分担させ、全体としての統率をとるのが、工場長の役割である。そして、工場長を補佐し代行する部門が、生産管理部門であり、生産管理部門長の役割なのである。


生産管理部門の業務内容と位置付けで工場長の考えが分かる

 管理運用組織は、同じ業種・業態であっても、それぞれ個性がある。同じ会社の事業部内であっても、工場ごとに工場長の考え方でかなり違ってくる。

(1) 部門効率を優先する場合
 部門効率を優先する考え方の工場では、機能部門ごとに企画・計画・統制を担当する組織を持っている。工場としての統一性を確保するためには、各機能部門間の連絡・調整について会議を開いて議論し、最終的に工場長決裁で妥協が図られる例が多い。

(2) 顧客満足度の向上を優先する場合
 工場長直轄の生産管理部や生産統括部等が、企画・計画・統制の中心を担うことになる。工場長の企画・計画・統制機能の代行者としての生産管理部長の役割は、お客様要求への素早い対応と、満足度の維持・向上を図ることである。

※JMACでは、様々なモデルやフレームワークを使い、異文化ギャップの問題を解決します。


JMACタイランドは、同地で10年以上のコンサルティング実績を有します。



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