
工作機械の耐久性・精度・加工性能に最も大きな影響を与える要素の一つが「平面度」です。平面度とは、機械のベッドや摺動面がどれだけ正確な平面に仕上がっているかを示す重要な指標であり、この精度が高いほど、加工精度の安定性や長期稼働時の信頼性が向上します。
平面度をミクロン(μm)単位まで高めるためには、切削や研削といった機械加工だけでは限界があります。そこで不可欠となるのが、熟練技術者の手作業によるきさげ加工です。
本稿では、ジェイテクトマシンシステムズ(タイランド)(以下、JMSTH)が有するきさげ加工技術についてご紹介いたします。
摺動性能を高めるきさげ加工とは?
きさげ加工とは、スクレーパーと呼ばれる専用工具を用い、金属表面の微細な凸部を手作業で削り取りながら、平面度や直角度を高精度に仕上げる加工技術です。工作機械のベッドやスライド面、案内面など、高精度な摺動性能が求められる箇所に用いられます。

きさげ加工の大きな特長は、単に平らにするだけでなく、表面に意図的な微細凹凸を残す点にあります。
あまりに平面すぎると、物と物がピッタリとくっついて離れにくくなる「リンキング」という現象が起きます。リンギングが起きてしてしまうと、摺動がスムーズにいかず故障や部品の摩耗が起き、加工精度が狂う原因になります。そのため、意図的な凹凸はとして機能し、に貢献します。





