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新型コロナで苦境にたつタイの生活者・企業を支援すべく 各種施策を実施するカシコン銀行

28/09/2020
サムライアジア編集部

世界的に新型コロナウイルス(COVID-19)が拡大する中、タイでも経済や市民生活に様々な影響と不安が広がっている。カシコン銀行Senior Executive Vice Presidentのウィーラワット パンタワンクン氏に、コロナ禍におけるタイの現状と、同行の支援策について話を伺った。


Q. 新型コロナの影響が拡大する中、現在のタイ国内経済の状況をどのように見ていますか?

まず、今年の3月以降、コロナ終息に向けて新しい生活様式が導入されました。そして現在、タイで暮らす人々はこの生活にしっかり適応しています。 経済状況についてですが、「国外の影響を受ける市場」「国内市場の需要と供給」「国内企業の状況」の3つの視点でご説明します。

国外の影響を受ける市場
新型コロナのタイの状況を諸外国と比較すると、タイは市中感染の防止に成功し、マスクの着用や各施設への入館時の検温など、対策の徹底を継続しています。一方、世界的には南北アメリカ大陸、ヨーロッパ、インドなどを中心に感染の拡大が続いています。世界的な感染拡大は、観光業を筆頭に多くの商業活動の停滞・低迷を引き起こしています。タイも国内総生産の2割を占めると言われる観光業に大きな打撃を受けていますし、タイ国内の外資系企業は社員の往来に制限がある状況が続いています。今後も各国のコロナ対策や経済政策を中心に注視していく必要があります。

国内市場の需要と供給
ニューノーマルという言葉には色々な解釈があると思いますが、私は「全く新しいものではなく、従来の日常の延長線上にあるもの」と考えています。その理由は、コロナ禍の現在、消費者が2つのグループに分けられるからです。 ロックダウンされていた時期は、国民全体が出費を控えていましたが、ロックダウンが緩和されると充分に経済力がある層は、各地の商業施設で消費を楽しむ様子が見られました。しかし、もう一方で、ロックダウン緩和後も経済的ダメージが続いている層がいます。解雇されたり、事業に打撃を受けた人々です。この層は、まだ収入の立て直しができず、経済力が衰弱しています。従来の消費を取り戻した層とダメージを受けた層が混在しているのが現在の市場と言えるでしょう。

国内企業の状況
多くの企業がコロナにより経済的打撃を受けました。しかし、その一方でコロナにより事業が伸長した企業もあります。オンライン販売や配信に関わる企業などがその一例です。 総合的に見ると、市場の需要と供給のバランスは、生産過多・供給過多と言えるでしょう。


Q.新型コロナにより、金融ビジネスはどのような影響を受けましたか?

ほとんどの金融ビジネスが影響を受けています。
影響は広範囲に及びますが、大まかに2つに分けられます。

① 貸付による利子収入の減少

大きな影響を受けたのは貸付により発生する利子の収入です。
銀行の顧客が打撃を受けた場合、返済困難な顧客に対する返済猶予支援があります。
これにより、利子の収入が落ち込みました。

② 手数料収入の減少

手数料収入は、積立投資や各種金融サービスなど、経済活動に左右されるものがほとんどです。
よって経済活動の停滞があると、これら手数料もその煽りを受けて減少します。


Q.カシコン銀行は、新型コロナで苦しむ企業や生活者に対してどのような支援を行なっていますか?

当行独自の支援施策と、タイにある銀行が共通で行なっている施策の2種類があります。

当行独自の支援は、中小企業や生活者の立場に立ち、貸し付け条件が穏やかなソフトローン、元本返済に対する猶予措置、利子支払いの一時休止、返済期間の延長などを行なっています。
4月からは「タオ ゲー ジャイディー(Tao Kae Jaidee=雇用主に優しい)プロジェクト」を開始しました。これは事業者の返済利子を減額することで事業者を支援し、雇用の維持を促すことが目的です。
そして5月からは「ゼロ金利ローンプロジェクト」を始めました。こちらも中小企業の従業員の雇用を支援する目的で、10年間の金利がゼロ、返済期間は10年を上限に選択が可能というものです。
当行がこのようなローンを作った理由はすべて、事業者に従業員の雇用を維持して欲しいからです。このプロジェクトにより、各業界の多くの従業員を救うことができます。

私たちは、今回の新型コロナウイルスの影響を受けた人々の力になりたいと考えています。生活者や事業者の皆さまが、生活を維持し、この状況をしっかりと乗り越えていくことを切に願っています。
私たちカシコン銀行は、皆さまを支援し、皆さまと共に未来に前進していきます。


Mr. Wirawat Panthawangkun
Senior Executive Vice President
【プロフィール】
カシコン銀行に入行し、債務再編部のディレクターに就任。その後、 販売・サービスチャンネル管理部のディレクター兼シニアディレクター、アシスタントマネージングディレクター、エグゼクティブバイスプレジデントを経て、現職は シニア・エグゼクティブバイスプレジデント。


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