特徴的なのは、単なる工場建設にとどまらず、「運用効率」と「将来性」を両立した設計思想である。まず、ローディングエリアには大屋根を設け、フォークリフトやトラックによる荷積み・荷下ろし作業を効率化している。雨天時でも作業が継続可能な設計とすることで、タイ特有の気候リスクにも対応できるようにした。

また、建屋配置においては、ローディングエリアと駐車場の間にあえて余白を設けることで、将来的な増築やライン追加に柔軟に対応できるレイアウトとした。通路を含めて生産エリアへ転用可能な設計は、長期的な事業拡大を見据えた重要なポイントである。

工場・倉庫・オフィス一体型建屋の設計とは|生産性と将来拡張を両立
総面積4,185㎡の第3工場は「工場+倉庫+オフィス」の複合機能を持つ建屋として設計されている。
特に注目すべき点は以下の通りである。
• 広大な無柱空間
大型設備の導入やレイアウト変更に柔軟に対応可能

• 2階オフィスの全面ガラス化
将来的な省人化・遠隔オペレーションを見据え、現場の視認性を確保

• 拡張前提のゾーニング設計
将来的なライン増設や設備追加に対応可能な余白設計
これらは単なる建設ではなく、「成長する工場」を前提とした設計であり、製造業の中長期戦略に直結する要素である。さらに敷地内のフェンスは、顧客とタッグを組み、同社が再精錬したアルミインゴットからつくられている。環境に配慮したリサイクル材料の活用という点でも象徴的な建築となっている。

タイで工場建設会社を選ぶポイント|カズサタイランドが選ばれた理由
カズサタイランドを選定した理由として、加藤工業所タイの加藤氏は以下のポイントを挙げている。
• 第二工場での施工実績による信頼感
• 設計から施工までタイ国内で設計・施工が完結することによるコストメリット
• 要望に対する現実的かつ高品質な提案力
• 迅速な対応と密なコミュニケーション体制
「毎週の定例ミーティングを通じて、頭の中で描いているビジョンを的確に具体化していただけました。課題や要望に対しての落としどころの提案が秀逸で、カズサタイランドは問題解決力がとても高い信頼できる施工会社だと感じています。アフターメンテナンスやフォロー体制も充実しており、“建てて終わりではない”長期的な関係を構築できています」(加藤工業所タイ 加藤氏)
本事例は、タイにおける工場・倉庫新築工事において、「拡張性」「運用効率」「将来対応力」をいかに設計に落とし込むかを示した好例である。
製造業において、設備投資は単なる建設ではなく、事業成長の基盤そのものである。カズサタイランドは、こうした視点から設計・施工を行い、企業の成長戦略を支えるパートナーとして機能している。
タイでの工場新設や増築工事を検討している企業にとって、本事例は有益な指針となるだろう。

▲左から、カズサタイランド二木氏、加藤工業所 加藤氏・加藤社長・小倉氏
【取材協力】

株式会社加藤工業所
加藤 栄 Sakae Kato
代表取締役社長
KATO KOGYOSHO (THAILAND) CO., LTD.
加藤 貴則 Takanori Kato
Vice President
小倉 俊介 Shunsuke Kogura
Factory Manager
タイで工場・倉庫・オフィスの新設や増改築などをご検討の方は、下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。