KGK エンジニアリングタイ(以下、KGK-ET)では、幅広い種類の産業機械を取り扱っております。
今回は、ここ数年で海外市場向けに拡販を注力している株式会社スリーハイの工業用ヒーターについて、同社の営業部長 松本氏と共にその特長をご紹介していきます。
株式会社スリーハイは、産業用・工業用ヒーターの製造と販売を手掛ける日本の専業メーカーです。高い技術力と独自のノウハウを武器に「熱」に関するトータルソリューションを提供しています。中でも多様な環境や用途に対応したヒーター関連製品は、業界内でも有数のラインアップ数を誇り、幅広い業種のユーザーから長きにわたって信頼を得ています。
3年前から海外市場への進出を本格化しており、特にタイ市場を中心にグローバルな成長を目指して戦略的な事業展開を進めています。
「スリーハイは、シリコンラバーヒーターや温度コントローラー、断熱カバーなどの熱に関連した多様な製品を提供しています。お客様のニーズに応じたオーダーメイド製造を得意としており、特定の温度範囲や形状、使用環境にあわせた最適なカスタマイズを行うことで、他社にはない優位性のあるソリューションを提供しています」(スリーハイ 松本氏)
数ある製品ラインアップの中でも特に東南アジア市場向けにおすすめしたいのが、IBC用ヒーターです。
海外で広く使われている液体や油脂などの搬送に用いられる「IBC」と呼ばれるポリエチレン製コンテナ容器内に保管された液体物の粘度を低減させて、コンテナからスムーズに排出を行うための製品です。
一般的には1枚の帯状のヒーターが多いですが、同製品は側面に巻き付けて使用する帯状のジャケット型ヒーターを採用しています。面ごとに分けて組立できる仕様により、取り付け・取り外しが簡単に行えるだけでなく、万が一ヒーターが故障した場合でも故障した面のみの修理交換で済むため経済的です。
【『IBC用ヒーター』の主な特長】
・取り付けのしやすさ
業界唯一の4面パネル式を採用。従来の帯状ヒーターは重量が30~40kgと重く、取り扱いが難しいのに対し、本製品は軽量で簡単に取り付けが可能
・メンテナンスコストの低減
4面パネル式のため、万が一断線した場合でも部分的な修理が可能で、交換コストを最小限に抑制。また、高耐久性に優れ、適切な使用環境下では20年以上の長期間使用も可能
・安全な温度管理
付属の温度コントローラーで30℃から80℃の範囲で温度調整が可能。ポリタンクの耐熱温度(60~70℃)を考慮した設計になっており、過昇温防止装置も内蔵。
・高効率加熱(断熱材一体式)
断熱材が一体となっているため、放熱を防ぎ、加熱効率が向上。
「新設計のヒーターは、タンクにヒーターを密着させることで、熱を効率よく伝えて加熱時間を短縮させるため、エネルギーコストを抑えることができます。また、発熱部をパネル形式にすることで、従来の製品で問題となっていた折り曲げによる断線リスクを低減し、耐久性を向上させています。さらに、高性能な特殊断熱材を活用した構造設計により、熱の放散を抑制しつつ、効率的な熱伝達と高い保温効果を両立させています。」(スリーハイ 松本氏)
タイを中心とする東南アジアの工場では、加工食品の原材料や、化学薬品・油・アスファルト添加剤などの様々な液体物の運搬にIBCを使用しています。タイでは特に温水式のヒーターが多く使われていますが、それらと比較してもスリーハイのIBC用ヒーターは機能面や使い勝手など多数の優位性があります。
KGK-ETは、今後さらにスリーハイとの協力体制を強め、タイ市場での販促活動を強化していきます。タイでもお客様のご要望に応じてデモ機の提供を積極的に進める予定です。ご興味をお持ちのお客様は、まずはお気軽にご相談ください。