モアテック（タイランド）は、タイでチップコンベアをはじめとする切粉処理装置、周辺機器の製造と販売を行っている。
モアテックのチップコンベヤの強みについて、2023年より本格的な連携をはじめているという工作機械メーカー マザック（タイランド）に取材した。

チップコンベヤのタイ現調化を検討し、モアテック製を採用

タイ国内向けに販売するマザックの旋盤は、主に同社のシンガポール工場で製造されている。そういった事情から、これまでチップコンベヤもシンガポールから調達していた。しかし、納期の長期化や価格調整の難しさなどからタイ現調化を検討するようになった。このニーズにうまく応えられたのがモアテックのチップコンベヤである。
迅速で丁寧なサポートが評価され、マザックタイランドでは23年から本格的にモアテックのチップコンベアを採用している。

▲MAZAK製CNC旋盤QTEシリーズとモアテック製チップコンベヤを組み合わせた加工装置

【マザックが評価するモアテックの強み】
■ 対応スピードの速さ
レスポンスが早く、カスタマイズ製品でも短納期。
■ 安心して任せられる高品質なアフターサービス
アフターフォローが充実しており、自社製品に限らず他社のチップコンベヤの修理やトラブルにも対応可能。
■ 優秀な現地エンジニアが在籍
ローカルエンジニアが複数在籍しており、カスタマイズの相談や図面修正なども現地で素早く対応できる。日系メーカーのなかでローカルエンジニアが複数在籍している企業は希少。
■ 高いコストパフォーマンス
カスタマイズを含めてタイ現地で設計製造できるため、コストをおさえながらも高品質のチップコンベヤが提供できる。

モアテックのコスト競争力の秘密とは？

「モアテックは、専用機メーカー向けにカスタマイズありきの一品一葉のチップコンベヤを多数製造してきました。そういった背景から“標準品”という概念があまりありません。タイでのカスタマイズ実績やノウハウも豊富なので、設計コストを最小限におさえることができています。故に、他メーカーと比較してもコストメリットが出しやすい製品を提供できるのです」（モアテック蜷川氏）

また、チップコンベヤに関わる消耗品も他メーカーと比較して安価だと、顧客から定評があるそう。交換部品や消耗品もタイで十分に在庫しているためアフターサービスも安心だ。

マザック向けでは特に、ヒンジタイプやスクレーパータイプのチップコンベヤの需要が高く、実績も多い。

▲ 左から、ヒンジタイプ、スクレーパータイプ

限定10台！マザック向けチップコンベヤを特別価格でご提供

今回、マザックの工作機械を購入するユーザーに対して数量限定・特別価格でチップコンベヤを提供することが決まった。

マザック × モアテックの連携は今年から本格的に始まったものの、すでに累積9台の販売実績があり、見積もり依頼や与件はその倍以上にも及ぶという。
2社のパートナーシップは、タイのモノづくり市場に貢献するソリューションとして今後のさらなる発展が期待される。

▲左からモアテック（タイランド）加藤氏・蜷川MD、マザック（タイランド）岡本GM・杉浦氏

MAZAK (THAILAND) CO., LTD.
岡本 惇　Atsushi Okamoto
General Manager

杉浦 啓太　Keita Sugiura
Sales Team Leader

MORETECH (THAILAND) CO., LTD.
蜷川 照康　Teruyasu Ninagawa
Managing Director

加藤 寛敦　Hironobu Kato
Sales Assistant

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