
工作機械の稼働に欠かせないクーラントタンク。しかし、その内部に切粉やスラッジが堆積すると、配管の詰まりやワークの傷、不良品の発生など、現場にさまざまなトラブルをもたらします。
こうした課題に対し、日本オイルポンプ株式会社(NOP)がご提案するのが、インペラーポンプ一体型の「サイクロンフィルターポンプ」です。
同製品は、ポンプとサイクロンフィルターを一体化した特許技術を採用しています。別々に設置するのが一般的ですが、NOPでは1台で完結できるため、省スペースかつシンプルな配管設計が可能になります。
最大流量は150ℓ/分と大容量タイプの300ℓ/分、揚程は35〜65mと十分な性能を備えており、マシニングセンタや旋盤、研削盤など幅広い機械に対応します。

サイクロンフィルターポンプを導入する最大の利点の一つは、コストメリットです。
従来方式ではポンプとフィルターを別々に設計・導入するためコストが高額になりがちでした。しかし、NOPの一体型サイクロンフィルターポンプなら設備費をおよそ半減可能。さらにフィルターの目詰まりがなく、長寿命で交換頻度も低いため、ランニングコストの削減にもつながります。
また、タンク清掃の手間を削減できるのも大きなメリットです。タイの大規模工場では数百台もの工作機械が並ぶ場合も多く、少人数で清掃作業を行う現場ではタンク内の汚れが後回しになりがちです。NOPのポンプは内部でスラッジを効率的に分離し、綺麗なクーラントのみを循環させるため、従来のような頻繁な清掃作業は不要となります。さらにタンク内の撹拌効果によって切粉の沈殿も抑制できます。
実際の導入事例では、効果が明確に現れています。
事例② NC旋盤での製品不良率の低下 事例③ マシニングセンタのクーラントパイプ詰まり スラッジによる不具合は、単なる清掃負担だけでなく、生産性や品質に直結する深刻な課題です。NOPのサイクロンフィルターポンプ「YTH-CI」「YTH-GCI」は、ろ過と循環を両立させることでクーラント環境を最適化し、現場の効率化に貢献します。 クーラントタンクのスラッジ対策に頭を悩ませている皆様にとって、NOPのサイクロンフィルターポンプは、品質向上とコスト削減を同時に実現する新たな選択肢となるでしょう。 
▲【左】鋳物スラッジ 【右】アルミスラッジ

▲【左】従来構造では、スラッジを含んだクーラント液を吐出【右】NOPサイクロンフィルターポンプでは、ろ過されたクリーンなクーラント液を吐出
実績に裏打ちされたクーラント洗浄効果
事例① 研削盤のクーラント洗浄
タンク底に大量の汚れが沈殿し、年2回のクーラント交換と廃油処理が必要でした。しかしサイクロンフィルターポンプを導入後、汚染物質を効率的に除去でき、清浄なタンク環境を維持できるようになりました。 
NC旋盤では、アルミ切粉が原因で工具の着座不良や製品の傷が多発していましたが、導入後は不良率が半減しました。

マシニングセンタの例では、従来3か月ごとに発生していた配管詰まりが解消され、既存ポンプ2台分を1台で代替できるなど、省エネと安定稼働に大きく寄与しています。

クーラントタンク周辺の問題を丸ごと解決
さらに、現状のタンクを改良する方法ではなく、根本的なスラッジ対策をご希望の場合には弊社が展開する
クーラントタンクユニット「NOROSHI(狼煙)」シリーズにも同ポンプが搭載されており、総合的なクーラント管理ソリューションとしても活用できます。

▲Fanuc Malaysiaの展示室に設置しているNOROSHI
タイでクーラントタンクまわりの課題をお持ちの方、フィルターポンプをお探しの方は、下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。