Thai NS Solutions Co., Ltd.(以下、ThaiNS)は、ITインフラとサイバーセキュリティ支援に強みを持ち、タイにおける日系企業を中心に幅広い支援を展開してきた。その中で、近年高まるサイバー攻撃リスクへの対応をさらに広げるべく、警備業界で圧倒的な信頼と顧客基盤を持つALSOK Thai Security Services Co., Ltd.(以下、ALSOK)に声をかけ、協業がスタートした。
この背景には、タイ国内で急増するサイバー攻撃の脅威がある。特にタイは東南アジアにおける製造業ネットワークの中核を担い、ハッカーの標的となりやすい。さらに東南アジア全体としても、セキュリティ体制がまだ十分とは言えず、今後さらにリスクが高まると見られている。
2025年2月19日のバンコクポスト紙の記事では、チェックポイント社コメントとして、1週間の1組織あたりのサイバー攻撃件数の平均は、世界平均が1,843件なのに対し、タイは3,180件にも上ることが報道されている。
ThaiNSのサイバーセキュリティの専門性と、ALSOKの持つ警備ノウハウや顧客ネットワーク。この両者の強みを掛け合わせることで、「フィジカルとサイバーが融合した統合型セキュリティサービス」の提供を目指し、タイ市場に新たな価値を創出していく。
今回、本協業の意義や今後の展望について、ALSOKタイ 番場社長とThaiNS渡辺社長による対談が行われた。
番場社長:
ALSOKグループは今年で60周年を迎えました。私たちはこの節目に、再定義した事業領域として「多様なリスクに対応し、お客様と社会に安全・安心を届ける事業」を掲げ、より多様化するリスクに備える体制づくりを進めています。その中で、物理的な警備に加え、サイバーセキュリティという新たなラインナップを加えることは当社が望んでいることでした。ThaiNSの事業領域は、まさに我々のビジョンと合致しており、今回の提携に至りました。
渡辺社長:
当社では「2030年ビジョン」に基づき、持続可能な価値提供に向けたアセット化・サービス化を推進しています。その中でもITセキュリティは当社の中核です。ALSOKタイ様の広範な顧客ネットワークを通じて、我々のサイバーセキュリティサービスをより多くの企業様に届けたいと考え、ご相談させていただきました。ちょうど2025年度からは日本製鉄グループ外の企業様への展開も視野に入れていた時期で、本当に良いご縁だったと感じています。
渡辺社長:
私たちは、特に日系企業の海外拠点に最適化されたサイバーセキュリティサービスを提供しています。多くの日系企業の海外拠点では、社内に十分なIT人材を確保することが難しい現状があります。弊社では、そうした企業様に対し、現状評価・システム導入・運用・対策までワンストップで支援できる体制を整えており、規模や業態に応じた柔軟な対応が可能です。さらに、ALSOK様の顧客基盤を通じて、日系だけでなくタイローカル企業への展開も目指しています。
渡辺社長:
タイ国内におけるALSOKさんの強力な顧客基盤はもちろん、企業理念やビジョンに強く共感しました。さらに、番場社長のお人柄がとても魅力的で。この方となら信頼関係を築けると確信し、協業を決めました。
番場社長:
我々はこれまで、警備員による人の警備や防犯設備の設計・設置など、いわゆる“フィジカルセキュリティ”を中心に事業を展開してきました。しかし、安全・安心を提供する企業として、サイバーリスクに対応する力も必要不可欠です。そのサイバー分野に参入するには、自信を持ってお客様にご紹介できる信頼できるパートナーが必要でした。ThaiNSのサービスであれば、迷うことなくお客様へ提案できると判断しました。
番場社長:
単なる商材提供に留まらず、啓発的な活動にも力を入れていきたいと考えています。実際、NNAで記事が掲載された直後から、既に多くのお問い合わせをいただいており、業界内でも注目が高まりつつあると実感しています。
渡辺社長:
サイバーセキュリティ分野は、我々にとっても事業の中核の領域です。今後も技術進化とともに、ソリューションの最適化を進めていきます。ThaiNSとしても、従来は日鉄グループ向けに特化してきましたが、今回のALSOK様との連携を皮切りに、他社グループやローカル企業様向けに積極的に取り組んでいきます。
ALSOK Thai Security Services Co., Ltd.