日本で約80年の歴史を持つ熱源装置の専業メーカー・日本サーモエナー。
貫流ボイラや温水ヒータ等の汎用品をはじめ、炉筒煙管式ボイラ、水管ボイラ、熱媒油ボイラ等の特殊ボイラを取り扱っている。そのタイ法人として2014年に設立されたのがNIPPON THERMOENER (THAILAND)(以下、NTECタイ)。タイだけでなく、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、フィリピンなどの周辺国に、パッケージボイラを中心とした同社製品および他社製品の販売とメンテナンスを行なっている。
「日本サーモエナーはボイラメーカーです。しかしNTECタイでは、エンジニアリング会社として環境問題、省エネルギーにも取り組んでいます」と語るのは、タイ法人の家藤将史社長。ボイラを稼働すると熱が出る。通常であれば、それは「捨てている熱」である。ところがNTECタイは、いかにこの排熱を減らすか、ということを考える。例えば、ヒートポンプとボイラを組み合わせた「ハイブリッド蒸気システム」もそのひとつだ。これは、ボイラから出る排熱をヒートポンプでボイラに再利用する、効率と省エネルギーを追求したシステムである。
同社は現場に合わせた最適なソリューションを見つけ出し、お客様に提案することで環境問題に正面から向き合っている。
日本サーモエナーでは、業界最高効率のスーパーエクオスやスーパーバコティンヒーターといった環境対策製品を数多く世に送り出している。しかし、タイをはじめとしたASEAN諸国では、まだ環境に配慮した製品を導入するに至らないのが現状である。そこで、近年NTECタイが注力しているのが、環境省が推進しているJCM(二国間クレジット制度)を利用した、温室ガス効果削減への取り組みだ。同制度は日本とタイ、またベトナムやミャンマーなどの周辺諸国とも結ばれており、このスキームを利用すれば政府から補助金が出る。
実際、日本サーモエナーのボイラをJCMスキームで納入した実績や、NTECタイがコンサルティングし、環境対策システムが導入された例もある。
NTECタイが、ここまで環境問題に取り組むのには、日本サーモエナーが創業以来貫いている「汽罐報国(きかんほうこく)/ボイラで国・社会に貢献すること」という経営理念が根底にある。
“民生熱エネルギー分野における企業活動を通して社会に貢献すること”。これこそが日本サーモエナーそしてNTECタイの原点だ。
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