
ロジャナ工業団地の、木村ゼネラルマネジャー、尾羽根マネージャーにロジャナ工業団地の各拠点をご紹介いただく本企画。今回は近年、再び注目を集めているロジャナ・アユタヤ工業団地についてご説明、解説いただきます。
サムライファクトリー編集部(以下サムライ):前回はロジャナ工業団地様の会社概要から、各拠点工業団地の簡単な説明をいただきました。
今回からは拠点ごとにフォーカス、紹介していきたいと思います。先ずはロジャナ・アユタヤ工業団地についてお聞かせください。
木村:前回お話した通り、ロジャナ・アユタヤ工業団地は1988年に稼働、サービスをスタートさせた当社最大の工業団地で、総面積はおよそ1,550万㎡。2018年の年初時点では、213社の企業様にご入居いただいております。
サムライ:今年で創業30周年を迎えますが、アユタヤ工業団地は依然として人気です。これほどまで支持される理由は何でしょう?
尾羽根:そうですね。皆様にご支持いただく理由はさまざまあるかと思いますが、下記が私たちが考えるロジャナ・アユタヤ工業団地の強みですね。
①に関しては、広大なチャオプラヤー川の支流などを取水源としており、一日あたり11万5000㎥の工業用水が提供が可能です。
他所ですと通常1ライ当たり、5~6㎥程度と伺っておりますが、ロジャナ・アユタヤ工業団地では10㎥の給水体制を実現しています。
サムライ:食品・飲料関連企業からの問い合わせが増えているのはそのためですね。
木村:そうなんです。実際に入居いただいている食品、飲料メーカー様からは「給水割当量が多いので助かっている」という声をいただいています。
また、それに加え②の電力の安定供給も理由の1つであると考えております。関連会社であるロジャナ・パワーと関西電力の共同で3つ発電所を運営しており、電力供給の面でも安心してご利用いただいております。
サムライ:そして③ですね。やはり、バンコクから近いというロケーションは相当有利なのではないでしょうか?
尾羽根:はい。バンコクから車で約1時間という立地は通勤圏内でもありますし、人材の確保という点で、他にはない強みでしょう。さらに都市鉄道の延伸計画もありますので、今後も大きなアドバンテージがあると見ています。
サムライ:最大の懸念であった洪水対策も万全と伺っております。
木村:対策として、団地の周囲およそ73キロに海抜約6mのコンクリート堤防壁を設置し、エントランス部分もかさ上げすることで浸水を防ぐ仕組みです。
さらに、専門のコンサルティング会社による河川の各ポイントでの状況レポートを行い、また、危険水位に達すると一目で分かるようにもしています。
当時の苦労を知る私たちだからこそ、しっかりとした対策を講じることができると考えております。今後も入居いただく企業様に最適なハード・ソフト両面を提供し、安心して創業してもらいたいですね。
サムライ:本日もありがとうございました。次回も各工業団地のより詳細な説明をお願いいたします。
ロジャナ工業団地
木村 洋一(きむら よういち)
1985年入社(当時の伊藤萬)。2006~10年にかけて旧住金物産のタイ現地法人社長として駐在。長く、機械鉄鋼、鉄鋼原料、石油、繊維などの貿易業務に携わる。2016年1月に、ロジャナ工業団地の営業統括部長として着任。土地の販売を担当。
尾羽根 拓(おばね ひらく)
2004年に航空会社に入社し、マーケティング企画を担当。中央省庁に出向し、訪日中国人に対して広告宣伝のプロモーションを手掛ける。2011年に日鉄住金物産に転職。2014年にロジャナ工業団地のマネージャーとしてタイに赴任。
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