電力分野でグローバルに事業を展開する総合商社・丸紅。その中で、タイ市場で法人向け再生可能エネルギーを専門に担うのがMarubeni Green Power Asset (Thailand) Co., Ltd.(以下、丸紅グリーンパワー)だ。
タイでは約70年前から主に発電所の建設事業を行い、現在では同国の国営電力会社EGAT向けに8カ所の発電所建設に携わった。タイに技術チームを抱え、現在EGATが保有する発電所規模の約20%に相当する規模の実績があるという。このように電力分野において確かな実績を積み上げてきた同社は、近年、法人向けの太陽光発電ビジネスにも注力している。
提供している太陽光発電サービスは、大きく分けて2つの方式に分類される。
①電力購入モデルPPA(Power Purchase Agreement)
顧客の屋根や空き地等を借り受け、丸紅グリーンパワーが設備を設置・保有。そこで発電した電力を一定期間、PPAに基づき顧客側が使用し、PPA期間終了後には発電設備を無償で譲渡する仕組みである。タイ国内では既に30件以上の導入実績を持ち、500~1,000kW未満の規模から1,000kW超の規模まで対応可能。
②自己投資型太陽光発電モデルEPC(Engineering / Procurement / Construction)
顧客が自社資金で設備投資を行い、設計から施工までを同社が請け負う形だ。発注側にとっては管理の手間を最小限に抑えつつ、全体品質の均一化と責任の明確化を図れるメリットがある。同社はタイでの電力分野での実績を生かし、日本の高度な技術力と現地での柔軟な対応力を融合させ、内部の技術チームによる質の高い設計・施工、さらに導入後のメンテナンスまでを一貫して提供できる点を強みとしている。
例えば、国際的な再エネ証書「i-REC(アイレック)」の販売も行っており、脱炭素経営を進める企業に対して発電だけでなく環境価値の創出まで支援できる体制を構築している。太陽光発電とi-RECの組み合わせにより、電気料金の削減とともに、企業の環境対応力やサプライチェーン上の評価向上にも貢献できるという。
丸紅グループとして蓄電池システムなどの環境商材も幅広く取り扱っており、提案領域が広い点も強みだ。
同社の競争力の源泉となっているのが、価格と品質、そしてサポート体制のバランスである。
日本基準の設計・施工品質を担保しつつ、タイの価格水準に対応したリーズナブルな提案が可能。特に、設備導入後のアフターサービスに強みを持ち、技術・メンテナンスチームを自社内に抱えている点は、他社と一線を画す。技術・メンテナンスの人員が全従業員の約3分の1を占めており、トラブル時には迅速な対応が可能。自社内にチームを抱えることで、サービス品質の均質化とコスト効率の両立を実現している。
同社の設置環境の柔軟性も見逃せない。一般的な屋根上だけでなく、地上設置、さらには水上への浮体式太陽光の導入にも対応しており、設置場所の制約が大きい事業者にとっては大きなメリットとなる。さらに、建屋が古い場合、屋根上への太陽光設備の設置に伴い屋根や建屋の補強工事も必要となることがあるが、一括で対応可能な体制を整えており、導入前後の煩雑な工程を一本化できる点も企業側から高く評価されている。
顧客対応においては、日本人とタイ人の窓口を設けており、言語や文化の違いを問わず、日本語・英語・タイ語の3言語で、きめ細やかなコミュニケーションを実現している。このような対応力は、特に日系企業やグローバル企業からの信頼を集める要因となっていると言える。
現在、太陽光発電は単なるコスト削減手段にとどまらず、企業の社会的責任や持続可能性戦略の中核を担う要素となっている。丸紅グリーンパワーでは、「電力供給」「環境価値の創出」「メンテナンス」までをワンストップで提供できる稀有な存在として、今後ますますの注目が期待される。
丸紅グループの豊富なノウハウとネットワークを活かし、同社はアジアにおける再生可能エネルギーの推進役として、着実に存在感を高めている。
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