日立産業制御ソリューションズは、2018年よりタイの製造業社様向けソリューションのご提供を始めました。今回、6社共催で「自動化&IT」をテーマとしたセミナーに参画し、タイにおける製造現場の現地化促進・人件費削減・生産能率向上のために弊社がご提供できるソリューションをご紹介しました。
弊社がタイで販売している製品は、①Hitachi CMMS(ヒタチシーエムエムエス)、②VSIP(ヴィシップ)の2点です。
1 Hitachi CMMS
Hitachi CMMSは、現場や組織ごとの設備や資産を全体視点で有効活用するための「設備・資産管理システム」です。設備の台帳情報と保全に関わる情報を紐付けして一元管理することで、保全の作業ノウハウを共有し、設備の安定稼働、保全業務の改善などに役立たてることができます。
日本では、製造業、社会インフラ、ヘルスケアなど幅広い業界の企業300社、400サイト以上に導入して頂いております。タイにおいては、製造業にフォーカスして2018年より本格的に販売を開始しました。
2 VSIP (multi-View added Service for IoT Platform)
360度のモニタリングカメラを使った映像とデータを合成して表示することで、製造現場の状況や問題点を直感的に捉え、作業内容の振り返りや改善をサポートするシステムがVSIP (ヴィシップ)です。
カメラは、作業現場を俯瞰映像で見たり個別の作業エリアにズームアップすることができるほか、画像認識の技術により、特定エリア内にいる人や物などを自動判別することもできます。また、人の不在、機械設備の障害など、通常とは異なるデータを検知した場合は映像上に異常をマッピングし、その発生時間を作業エリアごとに時系列のチャートにして表示させ、ピンポイントで映像確認する機能も有しており、効率的に原因究明と対応策の立案・実施ができます。
さらに、従来の定点カメラでは追えない人の動きなども全て可視化し、ムダの発見・排除、効率化の実現、生産性の向上に役立てられます。具体的には、ある作業エリアから離れた人の動きを追うことで、部品棚の位置が不適切であることを発見し、作業レイアウトを変更し、効率化に成功した実例もあります。
タイ現地法人の製造現場の多くは、少数の管理者が多数の現場スタッフを管理していますが、このような状況下でも無理なく導入ができるよう、ご紹介した製品はパッケージ化されています。必要に応じて機能の追加も可能です。現場の運用状況に合わせて他システムとの連携、そして全体最適化へと段階を経て効率化を進めることができます。
さらにHitachi CMMSで設備の稼動状況を常にモニタリングして、異常が発生した時は現場だけでなくオフィスにいる管理者もその瞬間のVSIP映像をワンクリックで確認できるという、連携ソリューションの導入準備も進めております。
タイでは人員の入れ替わり、人件費の高騰といった悩みを抱えていらっしゃるお客様が多いと思います。これまで弊社は単品でのソリューションをご提案していました。これからは連携されたソリューションおよび、これまでタイ市場ではご提供していなかったソリューションも導入して、タイの製造現場全体の最適化のお手伝いができればと思っております。
佐藤 Sato
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