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めっき技術力が問われる、タイならではの事情/サイアムヒキフネ

04/03/2020
小林 道雄
技術部

当社は2013年にタイ・チョンブリ県のアマタ工業団地内で自動めっき装置を設置し生産をスタートしました。自動めっき装置は、大きな体育館のような建物内に設置されました。

めっき仕様は、アルミ素材に無電解ニッケルを下地に施し、電気ニッケルめっきをし、最後の仕上げめっきとして3価クロムをめっきします。治工具にアルミ素材を取り付けた後に、自動めっき装置に投入すると、1時間後には仕上げの3価クロムまでめっきされた製品が現れます。
現在、自動機の隣に手動の亜鉛ダイカスト素材に対する銅/ニッケル/クロムめっきの設備を導入しています。


逆境を乗り越え、タイで日本品質のめっき処理を

当社は、タイならではの悪条件に苦労を重ねながら日本と同等の技術力を保っています。

日本の現場とタイの現場の違い

  • 1 気温が高い:アルカリエッチング後の水洗水の温度が高く、エッチング過剰の不良となりました
  • 2 冷却効率が悪い:大型の冷却機を設置したつもりが、日本側での計算では能力不足でした
  • 3 添加剤の劣化が激しい:添加剤は自己分解性であり消耗、劣化が激しく、冷却が必要となります
  • 4 電気・電圧が不安定:日本と異なりしっかりしたトランスがある訳ではなく、見た目、素人が適当に裸線同士を繋いだといった感じで配線してしまいす。電圧変動は,220V±10%程度です。電気機器にとって大きな負担になると思います
  • 5 土壌の改善:タイは平地が多く海水と土が混ざり合って土壌を形成しています。建屋を沈ませないために、多くの杭を打たざるを得ません。ただし、地震が無いため建屋の崩壊はありません。
  • 6 造水:タイでは水道の蛇口からの出る水は、飲める水ではありません。飲料水はペットボトル(500mlで35円程度)やウォーターサーバーでの飲料が一般的であり、町の至る所に水精製機が設置されていて、人々はペットボトルに入れて持ち帰ります。

日本では水道の蛇口を捻れば飲み水が延々と出続けます。水道管のトラブルがあるとそれこそ大変なことになります。最近ではペットボトルの水しか飲まない若者も増えているそうですが、東京のめっき工場でも蛇口からでる水道水をイオン交換樹脂に通し、不純物を除去し純水にしてから乾燥前の洗浄水として用いています。

タイでは、水道の蛇口からの水は基本使うことができません。めっき液の建浴水、水洗水などは、蛇口から逆浸透膜(RO)を通して不純物を除去する必要があります。さらにイオン交換樹脂により不純の無い純水としてめっきラインで用います。さらに精製した水をストックさせておくことも管理が難しく大変な作業となっています。

水といえばタイでは、毎日スコールがあり水が溢れかえります。これに対し、タイ人は慌てもせずアスファルトの道路を掘り返して、水の行き先を制御してしまいます。
私たちも年に数回、洪水でアスファルトの道の至る所が掘り起こされ、工場に近づけない時がありました。翌日には掘り起こされた道路は元に戻っています。

冠水した道路で昼食を取る風景


最後に、日本には明確な四季がありますが、タイには多少温度の変動はあるものの、通年温かい日が続きます。タイはアジア圏にとってハブ的存在であり、近隣諸国との繋がりを持ち続ける重要な国であると認識を持って、さらに政治・経済、インフラとまだまだ発展して欲しいものです。


―アルミへの無電解めっき
真鍮へのニッケルめっきをはじめとするめっき技術―

タイでの高品質なめっき加工については、サイアムヒキフネへお問い合わせください。



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