サイアムヒキフネのめっき加工工場(オート・マニュアルライン)|充実した設備と高品質維持のためのめっき液管理が強み
01/04/2022
SIAM HIKIFUNE CO., LTD.
当社、サイアムヒキフネは、今年タイ進出10周年を迎えました。日本で90年培ってきたノウハウや知見を活かして様々な形状や条件に適した装飾めっき加工を行なっています。
今回は、タイのめっき加工工場の特長と当社の強みについてご紹介していきます。
細かなご要望を叶える、タイ工場のめっき加工設備
当社では現在、アルミや真鍮、亜鉛ダイカストなどの金属素材へのクロムまたはニッケルめっき加工技術をタイで提供しています。

▲ クロム、ニッケルめっき加工 仕上がりサンプル

▲めっき加工品サンプル
クロムとニッケルはタイでも需要が高く、装飾品や精密機器、自動車部品など幅広い業種での実績があります。現在、それらの加工はオートとマニュアルの2種類の加工設備によって対応可能です。
■オートライン

<特長>
・自動化によって大量生産が可能
・人手による加工に比べて工程間違いがなく、品質が安定する
・万が一、不良が発生した場合にも原因追及がしやすい
■マニュアルライン

<特長>
・素材の材質違い、複雑な形状、環境に至るまで変化に対する微調整がしやすい
・工程変更などの急な要望にも対応しやすく、汎用性が高い
・試作などの数個レベルでも量産と同等にアウトプットが可能
タイで、オートライン・マニュアルライン共に完備している工場は珍しく、お客様からの細かな要望に対応しやすい環境が整っています。
定期的な薬液管理にて高品質なめっき加工を実現
高品質なめっき加工の要となるのが『めっき液の管理』です。当社では、めっき液管理を専門とするアナリストが常駐しており、自社内でめっき液の分析作業が可能です。

「主に、めっき液をサンプリングし濃度測定を行なっています。めっきのためのハルセルテストを用いて析出状態の確認も行ない、その結果を考慮して、都度薬品補充や電解消耗などの対策を講じています。めっき液は含有量管理が重要であり、基準範囲の上限を超えた薬液の処置は非常に難易度が高いため、薬品補充は足し算で管理できるように日頃からの細かい管理を心掛けています。その他、各薬品の基本的な化学知識や取り扱い情報の社内共有や、適切な排水処理の指導なども私の管轄で実施しています」(アナリスト パット氏)

▲Kittikarn Kittiyangkul / Chemical Analyst
タイで化学知識を有した専属の薬液管理者がいるめっき工場は数少なく、日本と同品質のめっき加工をご提供できる秘訣でもあります。また、蓄積した情報は、月例会議にて社内全体に共有し、品質改善に努めています。
サイアムヒキフネの強み
・本社ヒキフネが培ってきためっき技術を継承し、タイで技術を提供している
・少量多品種に対応可能
・お客様のご要望にフレキシブルに対応できる加工設備を完備
・めっき薬液の管理者が駐在
・材料の加工手配からめっきまでの一貫生産も可能
今後、さらに色調を増やし、特質な材料への加工ご相談にもフレキシブルに対応していきます。突発的なめっき加工のご要望でも、まずはご相談ください。
タイでめっき加工の設備をお探しの方、装飾めっきにご興味のある方は下記フォームからお問い合わせください。