
コスト削減や環境対応が求められる昨今、ステイト工業は「コスト」「効率」「環境」を改善する新たなソリューションを開発しました。
「使い捨て」から「再利用」へ――摩耗したブラシ部分のみを作業現場でも交換できるカートリッジコンセプトにより、従来の“使い捨て型”ブラシの課題を大きく改善します。

従来のカップ型ブラシ:
シャフト付きプレートにブラシを溶接・圧着固定するため、客先拠点でのブラシ交換が出来ず、使用済みブラシの返却または一括廃棄してしまっています。その為、梱包手間や輸送コストが発生してしまいます。
カートリッジ式ブラシ:
毛材部分のみをブラシブロックにすることで、客先拠点での交換が可能。
シャフトやプレートを専用ホルダーにすることで、ホルダーは再利用可能です。また、ブラシブロックは金属部品を殆ど使用しない為、産業廃棄物が削減されます。
カートリッジコンセプトにしたブラシには以下のようなメリットがあります。
1.金属部品をホルダーに。客先拠点で交換、ホルダーの再利用可能で大幅なコスト削減。
ブラシブロックとホルダーに分離した構造により、交換時に必要なのは、ブラシブロックのみ。金属部品の再利用は大きなコストメリットを生みます。また、お客様の拠点で交換が可能になることで、納期の短縮にもなります。ブラシブロックのみの出荷になることで、梱包の小型化・軽量化による輸送費削減も可能です。
さらにステイトでは、カートリッジコンセプトによる製造の効率化だけでなく、生産コスト削減につながるオーダーメイドブラシの活用についても積極的にご提案しています。
例えば、磨く対象物の素材や形状に応じて、毛の種類・密度・長さ・強度などを自由にカスタマイズすることで生産効率を高めたり、加工精度をあげたりすることができます。
▲カートリッジ化により、梱包サイズや重量の軽減に
2.ホルダーを傷めず長期使用が可能
溶接を伴わないため、ホルダーへの負荷が少なく、長期間安定して使用できます。
アルミ材を使用したホルダーの作成も可能になり、ブラシ重量を軽減することも期待できます。
3.環境にも優しいサステナブル設計
従来のブラシでは、使用済みブラシを回収できない場合、廃棄せざるを得ないケースがありました。カートリッジコンセプトを採用することで、交換・廃棄するのは毛材部分のみになり、資源の無駄を減らし、カーボンニュートラルへの取り組みを後押しします。
オーダーメイドブラシの導入で製造コストが削減できる⁉

▲用途によって毛の密度をカスタマイズ可能
毛の密度を高めて研磨力を強めたり、逆に密度を下げて柔らかく仕上げたりなど、用途に合わせた最適な設計が行えるのが弊社の強みです。ブラシブロックへ複数の溝を入れることで密度のコントロールが可能です。ブラシブロックを消耗した分スライドさせることでツールライフを向上させることができるタイプもあります。
タイではBOIやグリーンローンなどの制度も整備されてきており、省エネ対策を求める企業も増えてきています。実際、他社製から弊社のカートリッジブラシに変更いただいて、コストカットに成功している企業様も多数いらっしゃいます。
コスト削減・業務効率化・環境配慮を同時に実現できるカートリッジ式コンセプト。タイ国内でも注目が高まるこの新しい選択肢をぜひご検討ください。テストのご相談も随時受け付けております。