スギノマシンは、ロボットバリ取りに必要な機能を1台に集約した「ロボットバリ取りセル RDM-S」を開発しました。
ツインスピンドルとインデックステーブルで多方向のバリに対応し、フローティング機構により安定した高精度加工を実現します。また、切粉が機内後方に流れる構造になっており、クーラント仕様オプションを追加することで、機内に飛び散った切粉を洗い流すこともできます。切粉の堆積によるセンサ異常やチョコ停を防止することで、量産現場でも長時間安定稼働が可能です。
「ロボットバリ取りセル RDM-S」は、ロボットの先端にフローティング機構を搭載したスピンドルモーター「BARRIQUAN」を2本把持しています。 フローティング機構があることでロボット加工の難易度が下がり、熟練した作業員でなくとも高品質なバリ取りを高速で行うことが可能になります。
■フローティング機構[伸縮型]:機械加工後のバリ(フライス/エンドミル・ドリル)
■フローティング機構[傾動型]:鋳造バリ(パーティングライン・膜バリ)
RDM-Sの特長
・高速ツールチェンジ
「BARRIQUAN」を2本把持しているため、ロボットハンドを回すだけで素早くツールチェンジができ、サイクルタイム短縮に貢献します。
・多品種対応
伸縮型と傾動型の2種類のフローティング機構を同時に搭載できるため、バリの発生箇所に合わせて最適なフローティング加工を施すことができます。1台で複数のバリが発生しているワークや多品種に対応します。
・狭小エリアで5面加工を実現
インデックステーブルを標準搭載しており、ワークを旋回させることで狭小エリアでの5面加工やロボットとの同期加工を実現します。
・チョコ停&メンテの手間軽減
機内は、切粉が自然と後方に流れる構造になっています。
クーラント仕様オプションを追加することで、クーラントによる切粉流しも可能です。切粉の堆積によるセンサ異常や加工不良を防止し、メンテナンスの手間を軽減できます。
・1人分のバリ取り作業スペースで自動化
人がバリ取り作業をしていたスペースへ置き換えることを想定し、装置幅1000mmのコンパクト設計です。
スギノマシンのバリ取り研究所「デバラボ」(静岡県)では、バリ取りの自動化について、日々研究を行っています。高度なバリ取り技術を有し、バリ取りに関する商品開発やテスト機能を集約した施設です。
▲バリ取り研究所「デバラボ」イメージ
タイのお客様にも「デバラボ」の最新技術を用いた各種サービスをご利用いただけます。
バリ取り加工テストはもちろんのこと、お客様のお困りごとをヒアリングした上で共に課題解決を目指します。バリ取りの品質向上・効率改善・自動化における悩みなど、バリ取りのことならなんでも当社へご相談ください。
また、2025年11月に開催されるMETALEXではRDM-Sのデモ機を展示予定です。
製品の詳しい情報やバリ取りの自動化に関するご相談は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。