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【製造業の高度人材育成】大手機械・工具商社スミポンがタイランド4.0に対応する技術者養成アカデミーを開校!

07/10/2019
サムライ編集部

タイの大手機械・工具商社のSumipol Corporation Limited(以下、スミポン)。
同社と官民あわせて14の企業・団体が協力し、製造業の高度人材を養成するためのアカデミーSIMTec(Sumipol Institute of Manufacturing Technology)を開校した。


SIMTecの外観


タイの経済にとって製造業の高度化を進めることは喫緊の課題だ。

タイの経済社会の目指すべきビジョンである「タイランド4.0」や主要政策のひとつである「EEC(東部経済回廊)」を推進するため、タイ政府は企業との連携に力を入れている。
スミポンのChirapan Oulapathorn社長は、SIMTecの開校式典のスピーチで「SIMTecはタイの製造業の未来を見据え、公共部門、民間部門、双方の高度化人材の育成に貢献する」ことを宣言した。また、同社のThongpol Oulapathornエグゼクティブ・ダイレクターは、「過去10年間の政府との協力関係の中で、政府の技術者養成のための予算と設備、指導者が不十分であることを認識し、その不足部分をSIMTecが支援する」と述べた。

左:スミポンChirapan Oulapathorn社長 右:同Thongpol Oulapathorエグゼクティブ・ダイレクター


タイ産業省のPasu Loharjun事務次官、およびEEC開発政策委員会のKanit Sangsubhan事務局長は、祝辞とともに「SIMTecが、タイランド4.0で重点産業に挙げられている次世代自動車、ロボット・自動化などの分野の成長の可能性を引き出すこと」に期待を寄せた。
また、14企業・団体からは、SIMTec内に学習ステーションを提供しているミツトヨ・沼田 恵明社長と株式会社デンソー・杉戸 克彦 執行職 工機部・FA事業部 担当が登壇した。

タイ産業省Pasu Loharjun事務次官


前述したようにSIMTecは官民が連携して開校したアカデミーだ。高度人材育成に必要な基本設備・機械は日系企業を中心とした18社から無償で提供され、その金額は1.2億バーツを超える。

この様な官民の連携はタイでは前例がなく、今後Thiland4.0とEECをするための優れた前例になることだろう。


SIMTec施設内の紹介

SIMTec内のラインファクトリー


SIMTecの主な育成領域すなわちラインファクトリーは、全部で7つのステーションに分かれた「ラーニングステーション」と呼ばれる実践的なトレーニングの観点から様々な種類の工作機械や機器関連の設備を備えたデモ工場として設計されている。


1 スマート・ライン・ステーション

完全自動化のラインのトレーニングを行い、CNCとロボットを組み合わせて、組み立て、検査までを行い、このプロセス全体を、IoTを通して、リアルタイムでモニタリングを行う。


2 インダストリアル・ロボット・ステーションⅠ

ここでは、SCARA(水平多関節)ロボットを用いた生産自動化ラインの基礎についての指導を行い、ロボットを操作するタスク命令の扱い方、機械の効率向上について学習する。


3 インダストリアル・ロボット・ステーションⅡ

ここでは、ハンドリング、パレタイズ、溶接などの役割を果たすロボットの配置と使用方法、ロボットのCAMのトレーニングを行う。


4 マシニング・ステーション

5軸マシニングセンターを使用し、切削、旋削を行い、ワーク図面の作成、ライン設計、治具、ツーリング、切削工具、CNCプログラム、CAD/CAMなどマシニングに関して重要になるすべてのトレーニングを行う。


5 プラクティカル・メンテナンス・ステーション

このモジュールは、マシニングへの治具の取付、ロータリーテーブル、マシニングに取り付けをするための工具長補正などの実践的な学習を行う。


6 オートマチック・コントロール・ステーション

ここでは、PLCを用いた重要な自動化装置の学習を行い、VisionCameraを使用した
位置決めの方法や生産中の不良ワークの除去についてのトレーニングを行う。


7 3Dプリンティング・ステーション

3Dプリンターを使用してワークの試作のトレーニングを行い、ワークを試作することで、目視して確認できるようにし、また、3Dプリンターでのワーク試作により、製品の改良を簡易化することができる。

Factory IoTスタジオ


学習室は、最新の技術と設備を備えた3つの部屋に分かれている。最新の技術を学び、キャリアップを促進。企業の生産性を高めることに貢献する高度な人材を育成する。


1 測定:ミツトヨ計測学院 (MIM)

三次元測定機、輪郭形状測定機、投影機など16機種の精密測定器のみならず、計測
データーを収集し統計処理の結果をリアルタイムで常時できる計測システムデータ管理などの寸法測定技術を備えている。


2 自動化:LASI( Lean Automation System Integrators)

デンソーが提唱するリーンオートメーションを学ぶことができる。生産の無駄を分析することから始まり、 半自動化および全自動生産ラインの構築を学習する。


3 IoT: Factory IoT Studio

生産ラインにおける様々な生産データをリアルタイムで収集・分析し、即時に課題解決を対応できる、現場の「見える化」を学習する。


受講者は主に製造業エンジニア、教育機関の講師、製造業関連企業への就職を希望している学生を想定している。トレーニングコースの内容は、切削加工・測定・自動化およびロボットの3コースに大別され、今後も順次新たなトレーニングコースを追加していく予定です。


ご興味のある方は下記URLをご覧ください。
www.simtec.or.th



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