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スーパーエンプラとしてタイでも需要が拡大
『PPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)』とは?
11/05/2021
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松宮 洋輔Sales Manager

▲PPSの切削

テクノプラスト タイランドのプラスチック加工において、スーパーエンプラ(スーパー エンジニアリング プラスチック)という名前の樹脂は、欠かすことのできない材料の一つです。

スーパーエンプラにはいくつもの種類がありますが、中でもタイでの需要が伸びている『PPS(ポリフェニレンサルファイド / Polyphenylene sulfide)』について説明します。


スーパーエンプラ『PPS』とは?

▲PPSの検査

PPSは、ベンゼンと硫黄からなる結晶性の耐熱性ポリマーです。
1888年に米・仏二人の化学者によって発見されました。

1973年にアメリカで実用化されると、耐熱性や耐薬品性に優れた射出成形用樹脂としても有用であることが分かり、スーパーエンプラ(スーパーエンジニアリングプラスチック)として需要が伸びていきました。


PPSの特長
□ 高い耐熱性(融点約280〜290℃)
□ 優れた耐薬品性
 (多くの溶剤、酸、アルカリに対して変化なし)
□ 難燃性(難燃剤の添加不要)
 (UL94V-0を満たす不燃性を持ち、低発煙性も有する)
□ 優れた電気絶縁性
 (100℃、湿度80%でも高い電気絶縁性を保つ)
□ 高い機械的強度
 (広い温度帯で、引張強さ、剛性がある)
□ 寸法安定性
(結晶性であり、吸水性が極めて低く、寸法安定性に優れる)

上記のように、PPSはプラスチック樹脂加工の材料として非常に優れた性能を有しています。
しかしながら、①接着、曲げ加工に不向き、②ガラス、炭素繊維、無機質充填剤などが入っていない無垢な状態のPPSは耐衝撃性が弱い、③値段が高価、といった弱点もあります。


PPSの一般的な利用用途

自動車分野
  ウォーターポンプインペラ
  ハウジング
  インシュレーター
  ヒューズホルダー
  ブラシホルダー
  バスバー   等

電気・電子分野
  コイルボビン
  コネクタ
  ソケット部品   等

住設機器分野
  ボールバルブ
  ポンプハウジング
  インペラーローター
  継手部品
  メーターハウジング
  水栓部品   等


▲PPSを使った製作物

当社は、プラスチック加工における長年の経験とデータの蓄積から、PPSを使った加工に関するノウハウを持っています。
特に、PPSはバリが出やすく、薄いものほど精度を出すのが難しい素材です。


テクノプラストタイランドの3つの強み(PPS)

① PPS薄肉加工0.5㎜~から加工可能
② 100分の1㎜台の公差対応可能
③ 豊富な材料在庫(色々な厚さの材料を保有)

PPSは他の樹脂素材と比べると高価なので、PPSの使用が必須、または最適な部品への使用をお勧めします。
なお、当社では部品1個から製作をうけたまわります。



タイでPPS(加工用樹脂素材)、板切削加工・旋盤加工・成型加工・材料カット販売など、プラスチック(樹脂)加工についてのお問い合わせは、下記フォームよりご連絡ください。

JP
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