

近年、中東情勢の緊張や供給不安を背景に、タイ国内でもガソリン・ディーゼル価格の上昇が続いています。燃料コストの増加は、工場内物流や倉庫オペレーションに直接影響し、製造コスト全体の押し上げ要因となっています。
さらに、供給不足への懸念が高まる中、「燃料に依存した設備構成」そのものがリスクとなりつつあります。
こうした環境変化の中で導入が進んでいるのが、バッテリー式フォークリフトです。
電力をエネルギー源とするため、燃料価格の変動影響を受けにくく、エネルギーコストの平準化が可能です。また、燃料供給に左右されないため、安定した稼働体制の構築にも寄与します。
加えて、排出ガスが発生しないため、屋内作業や食品・電子部品などのクリーン環境にも適しています。
バッテリー式フォークリフトを導入する際は、「使用環境」と「荷重条件」の見極めが重要です。
例えば、屋内搬送や比較的軽〜中荷重の作業ではバッテリー式が適しています。一方で、5トン以上の重量物搬送や傾斜路での押し引き作業が多い現場では、ディーゼルフォークリフトの併用が現実的でしたが、近年ではリチウムイオンバッテリーの進化により、従来懸念されていたパワー面も大きく改善されています。
また、全てをバッテリー式に置き換えるのではなく、ディーゼル・ガソリン・LPG式との併用も有効な選択肢です。燃料供給に不安がある状況下でも、バッテリー式を組み合わせることで現場の稼働停止リスクを低減できます。設備構成を分散させることで、より柔軟で強いオペレーション体制を構築できます。
当社では、用途に応じた多様なバッテリー式フォークリフトを取り扱っています。
HELIのリチウムイオンフォークリフトは、高効率・高耐久設計が特長で、厳しい環境下でも安定した性能を発揮します。例えば、登坂性能や走行性能に優れ、スムーズな搬送作業を実現します。急速充電やメンテナンス負担の低減といった特長により、運用コストの最適化にも貢献します。

住友フォークリフトのQuaProシリーズは、操作性・信頼性に優れ、長時間稼働にも適した設計が特長です。

【取り扱いフォークリフト比較表】
| メーカー | シリーズ | タイプ | 特長 | 推奨用途 |
| HELI | G2, G3, H4シリーズ | カウンター式 | 高効率・高耐久、コストパフォーマンスに優れる | 一般搬送、屋内外兼用 |
| リーチ式 | 狭所対応・高所作業に強い | 一般倉庫・高層ラック保管 | ||
| 三輪タイプ | 小回り性能が高く、省スペース運用に最適 | 狭い通路・工場内搬送 | ||
| 住友フォー クリフト | QuaPro-B | カウンター式 | 高い操作性と安定性、長時間稼働に強い | 安定稼働が求められる現場 |
| QuaPro-R | リーチ式 | 高精度な操作性と安全性 | 冷凍・冷蔵倉庫、ラック保管 |
バッテリー式導入においては、「現場に合うかどうか」の事前検証が重要です。
当社では、実機によるテスト導入に対応しており、実際の作業環境で性能をご確認いただけます。また、レンタル・リースサービス(メンテナンス込み)もご用意しており、初期投資を抑えた導入も可能です。
原油価格の高騰と供給リスクが続く中、フォークリフトのエネルギー構成を見直すことは、コスト対策と事業継続の両面で重要です。