
ユニオンツールの超硬エンドミル「ユニマックス」シリーズは、様々な被削材や使用用途に合わせて、高性能かつ長寿命なシリーズを幅広くラインナップしています。 さらに、独自開発の刃形状やコーティング膜は進化を続け、難削材加工や高能率加工を実現する次世代の工具を次々と開発しています。
本記事では、2025年11月発売の超硬エンドミル2製品を紹介します。
鏡のような反射のある表面を得るための鏡面加工は、一般的には研磨加工(手磨き工程)が必須ですが、手磨きの工程では人件費比率が他工程に比べて高くなる傾向があります。また、熟練スタッフの確保や技術の伝承などの課題を背景として、切削加工で高品位な加工面を実現し、次工程の磨き時間を短縮したいというニーズが近年高まってきています。
ロングネックラジアスエンドミル『CLRS』は、底面加工時の鏡面性を向上し、平均表面粗さ0.02μm(P20相当材加工時)を実現しました。
ユニオンツールは、高精度加工に特化したエンドミル製品に強みがありますが、『CLRS』は従来品と比較して、平均粗さRaをさらに約50%低減することを実現しました。仕上げ面品位の向上により、手磨き工程の時間短縮に貢献します。

構成刃先によって発生する切削痕をネガティブフラット面で擦って除去することにより、底面部における高品位な加工面を実現しました。


放電加工用電極の銅・銅タングステンで高品位な加工を実現するDLCコートシリーズに、立壁をワンパスで加工できる全刃長(スクエア)タイプ『DLCES』が追加されました。
『DLCES』は、材料の溶着やバリの発生を抑え、銅加工で高精度な仕上げを実現するスクエアエンドミルです。ダイヤモンドに近い高硬度のDLCコートにより、銅の切削において長寿命を実現し、シャープな刃先形状で加工面のバリ発生を抑制します。
全刃長タイプは、側面加工(立壁加工)を効率化すると同時に、加工スジのない美しい仕上げ面を実現します。
DLCESは2枚刃と4枚刃をそれぞれラインナップしています。
当社、東京マシンアンドツール(タイランド)は、タイにおけるユニオンツールの販売代理店として各種の加工提案や技術サポートを提供しています。タイ国内の販売代理店の中でも豊富な実績と経験を有しており、1,000サイズ以上の在庫を常時保有しています。デリバリーなどのサービス面でもお客様のご要望に迅速に対応いたします。加えて、専門の技術スタッフによる立ち合い評価を通じて、お客様のご希望を実現するための加工プロセスをご提案いたします。
▲ DLCESは、鉄鋼用エンドミルに比べて銅加工において良好(工具の摩耗・バリ発生・表面粗さを比較)
タイでも立ち合い評価が可能です。お気軽にご相談ください

▲ 左からユニオンツール木﨑氏、TMTT永山
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