タイで製造業およびBtoB業種向けにITシステム導入による「コスト削減」「業務効率化」を提案しているトーマステック。今回は、同社が提供する現場帳票の電子化システム「i-Reporter(アイレポーター)」のタイでの活用事例をご紹介。タイの自動車部品メーカーNTPT Company Limited(以下、NTPT)での課題解決事例を、ユーザーの声と共に紹介していく。
「i-Reporter」は、使い慣れた紙やExcel帳票等の現場帳票をそのままタブレット端末へ電子化し、手書き紙帳票の良さを残したままデジタル化・ペーパーレス化することが可能なアプリケーションシステムだ。開発は、日本で生産管理などのシステム開発や販売を行う株式会社シムトップスが手掛けている。同システムは、日本における現場帳票ペーパーレス化アプリケーション国内シェアNo,1※の実績がある
※富士キメラ総研 2023年8月8日発刊
2023 SX/GXによって実現するサステナビリティ/ESG支援関連市場の現状と将来展望
ⅡーAー10 現場帳票ペーパレス化ソリューション 市場占有率48.4%
これまで抜け出せなかった紙ベースによる業務を電子化し、現場での記録・報告業務の完結が実現できる画期的なサービスだ。
<NTPTでは、下記のような現場課題解決の糸口を模索していた>
・紙媒体への製造個数や問題事象などの記録によるヒューマンエラー
・紙媒体記録のEXCELへの再入力による、過剰な作業ステップ
⇒このような課題を打破すべく、「i-Reporter」のメリットに注目
1)現場の日報・報告書作成を効率化
2)在庫管理・倉庫業務を効率化
3)保守・メンテ業務のDXを実現
4)現場の施工管理を効率化
その他、オフライン環境での利用や、使い慣れた帳票のEXCEL取り込み、データ入力のエラーチェック等、システム導入の利便性やデジタル化による効率促進を図ることが可能だ。
実際に「i-Reporter」を導入したきっかけと感想について、NTPTスタッフに聞いた。
「以前勤めていた工場で、i-Reporterを使用したことがあり、その使いやすさを理解していたので導入を決めました。従来から使用しているEXCEL帳票がそのままiPadの電子帳票となるため、現場が抵抗なく使用でき、大きな混乱もなく導入することができています。システム導入により、データの転記・処理・確認などの作業時間が短縮したことで、従業員の労働時間削減に寄与しています」(NTPT 宇水氏)
<ITベンダーとしてトーマステックを選んだ理由>
・導入は、タイ人スタッフ主導で進めたかった
・i-Reporterの他にも、生産管理や在庫管理などのシステム導入も検討したい
⇒幅広いソリューション提案と丁寧なコンサルティングサポートを
兼ね備えたトーマステックが最善の選択と判断
「紙への記録作業による時間ロスやヒューマンエラーが改善され、記録作業がより便利で簡単になりました。バーコード読み取りによる入力システムへのアクセスや、作業工程の欠陥をタブレットで直接撮影してデータを即時入力できる機能などは、大変利便性が高いです。また、作業確認のデータアクセスも短時間で可能となったことで、効率化が図れています」(NTPT チャナパイ氏)
製造現場における「i-Reporter」の活用方法は多岐に渡る。
✔ 作業時間の削減や手書きによるヒューマンエラー削減が可能
現在、紙で運用されている帳票すべてを電子化することで帳票記載により消費していた記入時間や転記時間を削減することが可能。手書きによる記入漏れ、記入ミスの撲滅に貢献する。
✔ 使い慣れたオリジナルの電子帳票作成が可能
「i-Reporter」最大の特長は、ユーザー自身で帳票の作成・修正が可能な点だ。これにより、製造現場のみならず、活用されているすべての帳票の電子化を実現する。
「作業日報や品質記録をデジタル化する事で、ストップロスの分析がしやすくなり、生産性改善に役立てています。
弊社でも今後、更にIT化を進める予定です。トーマステックさんには、今後とも新たな課題の解決に、共に挑戦し続けていってほしいと考えています」(NTPT 宇水氏)
モノづくり現場の最適なコスパ最強のデジタルツール「i-Reporter」。
DXの第一歩として、活用を検討されてみてはいかがだろうか。