• ホーム
  • >
  • ニュース
  • >
  • RFID技術を用いた新たな輸送品質管理システムについて - ABロジスティクス様インタビュー

RFID技術を用いた新たな輸送品質管理システムについて - ABロジスティクス様インタビュー

07/05/2018
勝又 光一
セールスマネージャー

今回のニュースでは、タイ矢崎ネットワークサービスがタイにて展開するテレマティクス「iQsan」の新たなサービスとして準備をしております、RFID(Radio Frequency Identifier)の技術を用いた輸送品質管理システムについてご紹介いたします。

※本システムは、矢崎エナジーシステムが開発を進めており、本年6月よりタイにてサービスを開始する予定です。


弊社が提供するタグは、バッテリーが内蔵されたアクティブタイプのもので、ID情報を収集できるだけでなく、 温度や衝撃値のデータを併せて収集することが可能です。タグのデータは専用の受信機にて取り集めることが出来ますが、 iQsanと連動させることで、遠隔を走行する車両からでもリアルタイムでデータ確認が可能になります。

今までの車両管理機器は、「車両」や「ドライバー」の管理を主な目的としたシステムが確立されておりましたが、 これからは、IoT技術を用い、「モノ」の情報を収集。これらのデータを利用し、物流の効率化や、輸送品質の向上が期待されています。 現在、upr社のパレットにタグを組み込んだ「スマートパレット」はじめとした、パッケージ型サービスの準備を進めております。


(システム概略図)


タイにおけるRFIDタグシステムの開発にあたり、システム構築・運用のアドバイス、及び各種実証試験にご協力を頂いております、 味の素物流様のタイ現地法人、ABロジスティクス(AB Logistics)の小原ゼネラルマネジャー様に、タイにおける事業展開、 及び今後のシステムに対する期待についてインタビューをさせていただきました。

※ABロジスティクス様は、2016年よりiQsanをご導入頂き、安全運転やエコドライブの向上にご活用を頂いております。


ABロジスティクス 小原ゼネラルマネジャー



ABロジスティクス様の概要について教えてください。

弊社は、味の素物流のタイ現地法人として2000年に事業を開始いたしました。現在、タイ国内に5つの物流センターを展開し、3温度帯(常温、定温、低温)での保管配送業務と輸出入業務を行っています。
タイの味の素グループの製品を中心に、食品・トイレタリーなどの消費財や農産品加工品・包材などの原材料も扱っており、積極的な新規顧客の開拓により事業を拡大しています。


御社を取り巻く物流事業環境について、どのような変化がございますか?

モダントレード業態の更なる拡大や、卸店業態の物流機能向上により、納品条件の増加や多様化が進んでいます。具体的には、賞味期限の納入限度や、時間指定、バラ扱い主体であった中小卸店へのフォークリフトやパレットの普及などが挙げられます。
又、隣国との人・モノの動きが加速する中、クロスボーダー輸送機会の増加も大きな変化として捉えています。

法規制の部分にも動きが見られており、10輪車以上車両への運行管理機器GPSの義務化、反射シール法制化、三角反射板の規格変更等、我々事業者は対応を求められています。


輸送品質の向上の面での課題点や、それらに対する管理について教えてください。

弊社では輸送品質の向上に向け、従来の俗人的な車両・運行管理業務に関し、デジタコを活用することによる管理強化・可視化を進めています。中でも燃費データの確認や、ドライバー研修後の運転品質効果の確認、運転日報と同期化された温度記録管理などは重要な情報として注視しています。
また、配送場所の位置データを事前登録する事で、日々の運行によるルートをデータにて明確化し、その検証にも役立てています。
さらに、車両の燃料センサからデータを収集し、アラート機能を活用しながら不正防止(抑止効果)にも役立てています。


輸送するモノの管理として、今後のシステムに期待する事は何でしょうか?

庫内の情報、特に振動データや今度データ管理は重要だと認識しており、クロスボーダー輸送の品質を可視化する上で期待をしています。RFIDタグを利用したシステムについては、これらデータを収集・記録が可能である為、輸送品質の向上に役立てる事ができると思います。
iQsanのような運行管理機器は、日々の危険運転の状況が集約されると思いますが、そのようなビックデータを活用した危険個所の共有する事で、より安全性を向上していくことも可能になるでしょう。映像を記録できる安価なドライブレコーダーの普及も、今後期待しています。


小原様、インタビューへのご協力、ありがとうございました。


※RFIDタグシステムは、開発が進められており、ABロジスティクス様にもご協力を頂きながら、システム検証を進めております。


RFIDタグが仕込まれたパレットを荷積みする様子。

 

荷積みが完了し、出庫。走行中の庫内データをリアルタイムで確認する事ができます。