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お客様の声から生まれた、軸端加工サービス。高度な技術をタイでも!

11/12/2018
芝原 成秋 Shigeaki Shibahara
チーフマネージャー

タイで、機械の要となるシャフトの生産販売を主に手掛けてきた当社、YSK AXXEL。
今回は、お客様の声をきっかけに生まれたボールねじ(ボールスクリュー)の軸端加工サービスをご紹介します。

軸端加工とは?

産業機械の動作において、正確な「動き」と「停止」は重要です。正確な「動き」と「停止」の動作を実現するには精度の高いボールねじの使用がポイントです。搬送装置などには必ず入っているボールねじ。ねじ部分の凹凸に小さなボールが入ることにより、動いている状態から高い精度で機械を止めることができるようになります。

しかし、タイ国内ではボールねじが作られておらず、すべて海外からの輸入品となります。輸入されたボールねじを機械に組み込んで使える状態にするには、ボールねじの端面の加工が必要です。当社の軸端加工サービスは、高い技術を用いてボールねじの端面に様々な加工を施し、高精度なねじに仕上げます。最終的に、0.001ミリ単位の精度で機械の動作を止めることを可能にします。


では具体的にどのような加工が必要か?

輸入時、ねじ軸とナット、そしてナットの中のボールは全てセットになっています。ねじ部分は、摩耗して精度が落ちてしまわないように、既に熱処理された状態(熱を加えられて硬くなった状態)です。そこに、当社では、以下のような加工を行います。

硬くなった鉄にさらに熱を加えることで、加工できる柔らかい状態にする(焼戻し処理)
② 機械に組み込むために、切る、削るなどして長さを調整する
③ 輸入時の棒状から、両端面にものを挿し込む部分を作る(段落ち加工) など

③の「段落ち加工」をいかに軸の中心に施すか(同心度)、というのは高度な技術が求められるとともに、丈夫で壊れにくい部品に仕上げるためにも非常に重要なポイントです。それを同心の0.005ミリの精度で仕上げるのが当社の持つ加工技術です。

軸端加工サービスを始めた背景

タイ国内のローカル企業でこのサービスを行っているところが数社ありますが、残念ながらその加工の精度はまだ高くありません。例えば、焼き戻し処理をせずに硬い状態のままで加工をするなど、処理が不十分な状態で組み立てるため、壊れやすくなってしまう。組み立て自体も、日本では考えられないほど時間がかかってしまいます。このようなタイの現状に悩むお客様と話をして、「高いレベルの軸端加工がタイ市場で求められている」と感じてきました。

鉄は熱で形を変える生き物のようなもの。扱うのは簡単ではありません。軸端加工は高い技術がなければできない、正直に言ってしまえば大変な仕事です。それでも、お客様が困っている。なんとかできないか。そういった思いで取り組んでいます。


高精度の加工をより安く

軸端加工自体は日本側でも行っており、当社もそれに従いタイでの加工を行っていました。しかし、お客様から「品質はいいが、値段が高い」という言葉を頂き、改めて価格の調整をすることにしました。過去にボールねじの軸端加工のお問い合わせを頂き、値段の高さから発注頂けなかった企業様にも、「もう一度見積をとろう」、「よし!これなら注文できる」と言ってもらえるように企業努力を惜しみなく続けたいと考えております。

当面は、日系の工作機メーカーや装置製造メーカーを中心にお役に立てると考えています。一方、タイのローカルでは、まだ高いレベルの軸端加工技術を求める企業自体が少ないのですが、「タイランド4.0」の効果で今後タイでエンジニアが増えるにつれて、ローカル企業でも求められるのではないかと思っています。そういった意味で、タイの市場の発展にも期待しています。

 

■軸端加工サービスに関するお問合せ
当社のサービスにご興味をお持ちのお客様はお気軽にお問合せください。
Mobile : +66(0)98-576-1491 (芝原)
Mobile : +66(0)92-346-7188 (マユレット)