
自動車や電気電子製品などの生産工程で、人間に代わり製造ラインに立つようになった産業用ロボット。その開発の歴史は古く、今から半世紀以上も前になる。だが、実用化までの道は険しく、試行錯誤を重ねてようやく世に汎用品として登場するようになったのは、つい20~30年ほど前のこと。その研究開発の先端にあった一社が自動車部品メーカーの「デンソー」だった。1991年には産業用ロボット外販を開始。2000年代にはタイをはじめとした東南アジア市場にも進出した。一方で、代理店としてタイでの販売を担ってきたのが日本でも取引のあった機械工具商社の「ウエノ」だった。今回の記事では、タイのロボット黎明期を振り返りつつ、現在の市場のニーズについて、ウエノ(タイランド)の吹上徹次Managerとデンソー・セールス(タイランド)の谷勇人Managerが語った。

UENO (THAILAND) 吹上徹次Manager(写真:左)
1996年に当社入社。国内営業担当、海外営業担当を経て、2001年からタイ法人へ。コツコツと愚直に顧客回りする「ウエノスタイル」を信条とし、実践するウエノ(タイランド)の主力メンバー。タイ駐在19年目。
DENSO SALES 谷勇人Manager(写真:右)
システムインテグレーターを経て、2008年にデンソーウェーブ入社。2014年からデンソーセールスタイランドに出向。タイ政府とデンソーが進めるLASIプロジェクトの推進も担う。

「ロボット?何それ?何しに来たの?」
DENSO(デンソー)産業用ロボット知名度アップのため展示会などに積極出展
吹上氏:当社がデンソー社製産業用ロボットの取り扱いを開始した2000年代前半、タイ市場はまだ労働集約型の産業形態が主流で、「ロボット?何それ?何しに来たの?」という現状でした。いくらでも安価な労働者がいる。どうして高価な機械を買わなければならないの、というのが市場の大方の反応でした。そこで、まずは認知度を上げることが必要だと判断。展示会などに積極的に出展し、ロボットがもたらす効用などを繰り返し情報発信することに努めました。


