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複数照明による画像検査|着想は「良品にもバラつきがある」 ヴィスコの高精度検査を支えるアイデアと工夫とは?
14/10/2021
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ViSCO Technologies (Thailand) Co., Ltd.

当社は外観検査・画像処理検査のエキスパートとして、その検査精度の高さにご好評をいただき、これまでに多くの業界、多くの製造工程において当社の検査システムを導入いただきました。

検査精度とひと口に言っても、単に不良検出能力に優れているというだけではなく、過検出や見逃し、「目では欠陥と分かるのに画像だと分からない」等といった、製造現場で一般的によく発生する事態を想定し、それらを予防するための手段が検査アルゴリズムに盛り込まれているのも重要なポイントです。
今回はその中でも特に重要な、複数照明による照射技術について紹介いたします。


なぜ画像検査において照明は複数必要なのか?



※英語音声:字幕をONにすると日本語が表示されます。タイ語と英語も選択可。

従来の画像検査において、照明1つで検査を行うことが一般的でした。それに対しヴィスコでは以下のように検査項目が複数の場合や異素材の組み合わせの場合には、照明を複数設置することを提案しています。


対象とする検査項目ごとに最適な照明条件で照射することにより、欠陥が鮮明な画像を取得することが可能になります。

もしこれを照明1つで行うとすると、以下のように欠陥によっては背景との違いが不鮮明な画像を撮像することになってしまい、検出見逃しや過検出を誘発し、結果として検査精度の低下に繋がります。


前回の記事でもご紹介させていただいたように、ヴィスコの考えた「人間のように検査するアルゴリズム」の一環として、“知覚判断”という要素があります。これは人間の目視検査員が経験から得た「こうしたら見えやすくなる」という判断を検査システム上で再現したものです。

照明技術はここに分類されるもので、対象物の大きさや素材等の特徴から、異なる照明色、照明の形状・個数、照射する角度、照射距離等を総合的に判断して設置します。こうした工夫によって、より欠陥が見えやすい状態をつくって撮像、続く画像処理検査を実行しやすくするという役割で、ヴィスコの画像検査システム全体の中でも特に重要な要素となります。


人間のような学習機能を持つDefFinder®︎


以上のような工夫を持って撮像された画像は瞬時にVTV-9000に転送され、画像処理が行われ、検査結果を出力します。この際に役立つのが、当社独自開発の検査ツール、「DefFinder®︎」です。



※英語音声:字幕をONにすると日本語が表示されます。タイ語と英語も選択可。

DefFinder®︎は、「良品にもバラつきがある」という現場の声を着想として開発されました。
検査設定の際に、登録する良品イメージを1枚だけとはせず、色やサイズ等が微妙に異なるものを複数学習することで、“統計的に正しい良品画像”を生成します。これを使って撮像画像から差分を行い、安定的に欠陥部分のみを抽出するというものです。


この手法を用いてできる検査は幅広く、対象も様々。以下はほんの一例です。


また、VTV-9000ソフトウェアにおける検査ツールとしてもシリーズ展開されており、様々な応用が可能となります。


当社ではYouTubeチャンネルを開設し、英語版・タイ語版の動画を通じてより様々なお客様に画像処理検査のこと、当社のことをご理解いただけるよう努めています。字幕で日本語の選択も可能です。ぜひチャンネル登録の上ご閲覧ください。


タイで工業製品の外観検査自動化に関するご相談は、以下のお問い合わせフォームからご連絡ください。

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